【感想・ネタバレ】死ぬ気まんまん 新装版のレビュー

あらすじ

『100万回生きたねこ』の著者である佐野洋子の、ガンによる余命を知った後の心境を綴ったエッセー集。人生の終わりを見据えながらも、煙草を吸い、ジャガーを購入し、ジュリーにときめく――著者らしい軽快なタッチで、日常生活や友人たちとの交流、幼い頃の思い出などが語られていく。ほか主治医との対談や、以前神経を患った際に書かれたエッセー「知らなかった」などを収録。

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Posted by ブクログ

「死ぬ気まんまん」というタイトルから、それは死ぬことを恐れないことかな思った。それはそれでなかなか出来ない事だけれども。それだけではなく、死とは何か、人生とは何かを考えることでもあった。
 
対談の部分では口に出せば誤解を招きそうなことをストレートに話し合い、衝撃を受けたが、自分も奥底では思っていたことではあったので、妙に納得してしまった。

病院内の静けさの表現が佐野さんの強さと裏腹に重く切なく届く。
もしもの将来、我が身に置き換えるとどうなのか。私はその時この本を読み返す勇気があるか?

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2026年09月02日

Posted by ブクログ

新聞のコラム欄を読んでいて、ふと目に止まり、行きつけの本屋に出かけた。まず目についたのが「100万回生きたネコ」でも、本当に読みたいと思ったのは、こちらのエッセイの方だった。勢いでお取り寄せして、一気読みしてしまった。
読み終えて、何だったのかよく分からなかったが、心がホッと一息ついた気がした。
私は、このところ、突然脚が痛くなり、杖なしで歩くのが難しくなる事がある。病院で薬を処方してもらい、薬を飲んで二、三日もすればすっかり痛みは取れてスタスタ歩けるようになるのだけど、そんな時、思うのは、私も充分生きたから、死に一歩近づいたのだなぁと言う事だ。無意識のうちに、「死」が頭の中に棲みついて、あと何年生きられるか分からないから、やりたいことは今のうちにやらなくてはと思うのだけど、日常にとりまぎれて、その思いはついつい忘れてしまうのだ。
この本の作者は、癌を発症されて亡くなるまでの徒然をエッセイとして残されて、ありがたいと思った。この本は、それを読み、後に続く私、いや私たちの道標となる本だと思った。この本は、多分、これからも折に触れて手にするのではないかなぁと思う。読み解く場面はその時々で違うと思うけれど。

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2026年08月30日

Posted by ブクログ

作品紹介・あらすじ

ガンが転移し余命二年を宣告されながらも、煙草を吸い、ジャガーを購入し、ジュリーにときめく。そんな日常生活や、一風変わった友人たち、幼い頃の思い出などが、著者ならではの視点で語られる(表題エッセー「死ぬ気まんまん」)。併せて主治医との対談や、関川夏央氏による「『旅先』の人」などを収録。著者の思いがいっぱいに詰まった魅力的なエッセー集

*****

佐野洋子のエッセイを読むのは初めて。
「100万回生きたねこ」を読んだ余波、というか「混乱」といった表現が近いと思うのだけれど、佐野洋子という人物に興味を惹かれて読んでみた。

本書は彼女にとって最後のエッセイ「死ぬ気まんまん」を中心に構成されている。体裁としてはその最後のエッセイに、築地神経科クリニック理事長である平井達夫氏との対談、彼女が神経症を患い入院した際のエッセイ「知らなかった」、そしてノンフィクション作家・評論家で漫画家谷口ジローと組んで漫画原作も手掛けている関川夏央氏の佐野洋子の思い出を綴った「『旅先』の人」、エッセイスト酒井順子氏の「書き下ろし解説」といった構成になっている。寄せ集め的な印象もあり、時期が異なるエッセイも収録されているので本としての一貫性は薄いように思えるのだけれど、読んでいる最中は佐野洋子の強烈な個性が全体をひとつの流れとして束ねているように感じられ、とっ散らかった印象は全くなかった。

確かに佐野洋子の文章や言葉の選択は強烈だと思う。「言葉が汚い」という彼女のエッセイに対する批判も散見されるけれど、言葉を装飾せずに直に発している印象。だから「言葉がきたない」のではなく、普段は隠されがちな種類の言葉、でもそれが本当の姿である言葉が展開されるから「汚く」みえてしまうのかな、なんて思っている。それと結構極端に見える意見をそのまま表現しているような箇所もあるけれど、変に世間体を気にせずに己の信じている思考をそのままストレートに口に出しているといった印象。確かに首を傾げるような場面もあるのだけれど、それも一つの強烈な個性になっているようにも思える。受け入れられるかどうかは別として。

言葉を装飾せずに直に発し、変に世間体を気にせずストレートに口に出している。よってものすごくリアルな印象を受ける。彼女の死に対する態度も生に対する態度も、他人に対する態度も哀しいくらいにリアル。だから読んでいるほうも哀しくなってくる。

このエッセイを読んで「100万回生きたねこ」に対する印象が変わったわけではない。あの絵本はいまだに僕にとっては謎が多い作品。いずれにしても一貫性のない内容なのにとても強烈なインパクトを残してくれた本書。他の佐野洋子のエッセイも読んでみたいと思う。

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2026年08月25日

Posted by ブクログ

本書のなかには、死と死にどう向き合うかが書かれている。ただ、死が身近にあり、接してきた著者だからこその内容がほとんど。読んでそのまま誰でも同じようになれるわけでもないし、その為のハウツー本でもない。それでも、目標や学びはある。死を必要以上に恐れず、著者のように迎えられるようになりたい。

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2026年08月31日

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