【感想・ネタバレ】倉本聰の姿勢のレビュー

あらすじ

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脚本家、演劇人、自然人、教育人…倉本聰のすべてがわかる珠玉の一冊。

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Posted by ブクログ

倉本聡の、富良野塾、富良野自然塾など、おもに富良野での仕事についての本。だが、そこにいたるまでのこと、幼少の頃のことも、随所に語られている。重複しているところもあるが、カタログのような、盛りだくさんの内容。
テレビでしか知らない人には、まさに氷山の一角、水面下で行われてきたこれらの仕事に驚きを覚えるだろう。今、テレビより舞台での演劇にシフトしている感があるが、それも、この本を読むとよくわかる。これまで富良野塾生に出していた演出方法が事細かに明かされるが、役を本質的に捉え、体で表現することを極限まで求めている。テレビとはまた違った、人間を育てる演劇の姿がここにある。影響を受けた脚本家に「おくりびと」の小山薫堂、富良野塾出の脚本家には、「Drコトー診療所」の吉田紀子などがいる。
他にも農業をはじめたもの、演劇や自然塾のスタッフとして富良野に住み着いたものなど、塾生の活躍は多岐にわたっている。
御年77歳、現役としてまだまだ発言してほしい。巻末の、3・11への提言は、ここまで考えている政治家がいるかどうか、疑問に思うほどだ。

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2018年07月29日

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