【感想・ネタバレ】陽の光が消えた町でのレビュー

あらすじ

ヒューゴー賞・ネビュラ賞・ローカス賞の受賞作・候補作ぞろいの作品集

食糧も電気も供給が不安定になった近未来、近隣の住人たちで自転車発電チームを結成することに……。暗い世の中での希望を描く表題作など6篇を収録。未来への夢、過去への想いや未知のものとの出会いを温かく描きだす、ヒューゴー賞ほか7冠の傑作SF短篇集

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Posted by ブクログ

「世界が壊れたら、人間は奪い合う」。SFや映画を見ていると、いつの間にかそんな未来を当たり前だと思っていませんか?

『陽の光が消えた町で』は、その思い込みを気持ちよくひっくり返してくれる短篇集です。

表題作では、陽の光や電力が失われた町で、住民たちが自転車発電や物々交換をしながら生活を立て直していきます。最初は「こんなに善意だけで回るの?」と思いました。しかし読み進めるうちに、危機に直面したとき、人は争うだけでなく助け合うこともできるという未来の方が、むしろ新鮮に感じられてきます。

そして、本書は単純な楽観論でもありません。

印象に残ったのが、AIを描いた短篇です。中でも「報酬は猫の写真で」というタイトルから想像する可愛らしさとは裏腹に、

さらに、AIを描いた2つの短篇(「報酬は猫の写真で」「アルゴリズムでよりよい生活を」)も痺れる面白さです。一見すると人間に害のない親切なAIなのに、いつの間にか人間が巧みに操られているような、ぞっとするホラー的な味わいもあり、「人間らしさとは何か」「自主的な幸福とは何か」を深々と考えさせられます。

絶望する未来だけでなく、協力する未来も想像できる。ディストピアSFに少し疲れた人にこそ手渡したい、人間への見方を更新してくれる一冊です。

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2026年09月21日

Posted by ブクログ

よかった。

自分の生きているこの世界から地続きで続いているような未来での物語。

お仕着せがましい教訓などがあるわけでもないが、穏やかにあるべき方向へ少し踏み出した感触のある物語がたちが好きだった。

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2026年08月23日

Posted by ブクログ

災害により食糧や電気が供給不安定になった社会、生命維持装置のため、近隣住人たちで自転車発電チームを結成することになる表題作・ほか6篇。
2026年海外文学ベスト本になるかもしれない…本当に読んでよかった!

未来への夢と希望、失った友情と過去、未知のものとの温かいやりとりなどなど、日常に少し不思議な要素が溶け込んだ読みやすく読後感のよい短編集。
SFがサイエンスフィクションではなく、藤子・F・不二雄的に「すこしふしぎ」に機能する笑
“終末モノ”すらほの明るく、主人公たちがタイプは違えど理知的な人物ばかりなのも良かった。

みんなが助け合ってる場所で暮らしたいよね。
「怪物」に登場する文学をすべて読みたくなっちゃうね。
猫の写真をアップし続けると、いいことがあるかもしれないね。

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2026年07月16日

Posted by ブクログ

ネタバレ

短編6作
読み進めるにつれ、なにこれ感が増す
奇をてらった物語ではない
日常にあることや、これから起こりうること、あるいは、もうどこかで起きていたのではないかと思うような出来事
未来を予感して今を生きる人間を、そこに存在することの意味を、軽妙に描いている
最後に陽が射したとき、とてもうれしかったように、こういう寄り添い方は、とてもいいなあ

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2026年07月13日

Posted by ブクログ

6編からなる短編集.
帯には「ヒューゴー賞,ネビュラ賞ほか英米SF賞 計8冠」と宣伝されている.
8冠は伊達ではない内容だが,「SF」を期待するとチョット違う.確かにAI,ドラッグ開発,大災害後,等々,テーマはSFには違いないのだが,それは背景の一部に過ぎず,描かれるのは市井の人の生活で,その人たちが皆それぞれ少し救われる,という話ばかり.

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2026年06月10日

Posted by ブクログ

心があたたかくなったり、ちょっと怖かったり
SFの分野にはいるそうですが
ほんの少し未来の想像できるストーリー。
6篇どれも面白かった。
コミュニティーがキーワードかな。

特に「陽の光が消えた町で」は
災害国の日本でも持ってる人が持っている能力や物資をを提供して
共に生き抜けたらどんなに良いかと思いました。

結局、人は昔からコミュニティーのなかで生きていて
自分のコミュニティーをみつけられれば
その中で自分の出来る役割をみつけ
積極的に行動して
そうすることで自分の居場所となって
心穏やかに生きていけるのかもかもしれないと考えさせられました。
どんな時代になっても人との繋がりは大切ですね。

他の5篇も面白かったのでおすすめです。

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2026年08月06日

Posted by ブクログ

ネタバレ

受賞作を集めた短編集ということで、それなりに面白かった。エンタメ・ライト寄りではあるけど。

「陽の光が消えた町で」表題作。何かの理由で日照量が下がった近未来で、人のつながり・優しさというものがある話。正直都合のよいハートウォーミングストーリー感が拭えなかったw、面白かったけど。

「怪物」好きな作品そのいち。無二の"親友"(と関係性を括りたくないが、1:1の深い関係)が、疎遠になり、最後は相手を殺す/解放するという、愛の形の一作。SFというよりかはバイオホラー?仲良くなる過程で、SFの本を貸し合うのが可愛かった

「海を見渡す四姉妹」いちばん好きだった作品笑。こちらもSFというよりかは、ファンタジー/ホラーという感じ。ここまで読んで、男性への嫌悪感というものより強く感じることになり、そしてそれが一定共感できるものであった。アザラシに飲み込まれてしまえばよいこと、あるよな、、

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2026年07月19日

Posted by ブクログ

『友だちが怪物になってしまったなら、そうするしかないからだ』
「流れ星にだけじゃないよ。一番星とか、白い馬とか、なんにでも。いつだって友だちが欲しいって願ってた」
ー怪物

「あなたのママはここの一員だからね」
ー海を見渡す四姉妹

ちょっとひやっとする話があったり、不思議な話があったり。
怪物に出てくるふたりの大切な関係が、せつなかったり。四姉妹に出てくる、『ここの一員』。
ぞわぞわするセリフ、何か起こりそうな不思議な感覚。

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2026年07月18日

Posted by ブクログ

ネタバレ

短編集でサクサクと読みやすかったです。
人と人との関わりやその繋がりの温かさを感じた。「怪物」は少し切なかった。親友のアンドルーが殺人をおこしてしまって主人公が制裁を加えなくてはいけない。だけどアンドルーが最期にパスワードを教えて、そのパスワードが主人公の名前だったのは、なんか哀しいけど感慨深かった。AIから見た人間を描く独特な世界観を持つ話「報酬は猫の写真で」も面白かった。AIが意思を持って人間に関与することって実際にあるのかなあって考えながら読んだ。
最後の「アルゴリズムでよりよい生活を」も
AIが管理?したプログラムされたアプリの話で、人間の生活を管理していくんだけど、人間は人間らしさを取り戻すために一度管理されないとできないのかなと思った。でも最後はアプリに頼らずに自分の感覚を取り戻せて良かったと思った。うまくまとまらないけど、面白かったです。

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2026年07月04日

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情報過多SFと必要最低限SFの2つがあるなら今作は後者の方。
1つ目の話が1番好きでした。
善意から始まったやり取りが思わぬ方へ飛んでいって、このあとどうなってしまうんだろう?って思ってからのすぐに終幕!いいテンポでした。
全部クオリティ高くて、話のトーンも全話合ってて、ちょい怖だったり、笑えるのもあったりちょうど良し度がぴったし。
翻訳は桐谷さんですからもうバッチシ!安心ですね。

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2026年06月25日

Posted by ブクログ

日常のすぐ隣にある「少し不思議」を集めた短編集。近未来ではなく現代を舞台にしているため、親しみやすい感覚のまま物語の世界にすっと入り込むことができました。

​何より複雑な設定や難解な用語がなく、サクッと読める扱いやすさが魅力です。なかでも表題作の「陽の光が消えた町で」が群を抜いて面白く、強く引き込まれました。全体的には読みやすいトーンでありながら、作品によってはぞくっとするようなホラー要素が効いているのも良いアクセントになっています。

​気軽に読めて、どこか不気味で不思議な世界観に浸りたい方におすすめの一冊です。

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2026年09月18日

Posted by ブクログ

ヒューゴー賞、ネビュラ賞ほか英米SF賞8冠・いまアメリカで一番人気のSF作家という宣伝文句に惹かれ一応最後まで読んだ。
人との繋がりの心温まる話やファンタジー寄りの作品が読みたい人には良いと思う。でもそれなら日本人作家の方が読みやすいしな、、とも思うので誰におすすめかと言われると難しい。
「報酬は猫の写真で」は割と好きだったので長編版が翻訳されたら読んでみたい。

◯よかった
・世界の流行が知れた
 ・陽の光が消えた街で(2024年度ヒューゴー賞・ネビュラ賞中編小説部門W受賞)
 ・海を見渡す四姉妹(2025年度ヒューゴー賞中編小説部門受賞)
 ・報酬は猫の写真で(2016年度ヒューゴー賞・ローカス賞短編小説部門受賞)

△微妙
・SF要素、驚き、感動は少ない(個人的感想)
・物語の本筋とは別の部分で読みにくかった(精神疾患の薬の種類や登場人物名の多さとか)
・値段が高いので人に薦めづらい(¥2970)

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2026年09月14日

Posted by ブクログ

初めて読むアメリカのSF作家の短編集です。表題作は大きな災害で陽がささなくなった近未来の街で残った人たちが助け合って生きていく話。まちの人達が自然と助け合う姿に気持ちが安らぎます。
AIが意識を持って自分の持主を助けようとする話、或いは持主の幸福度アップを目指すAIアプリの話など、個性的な短編SFが読後にさわやかな印象を残すようでした。

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2026年08月30日

Posted by ブクログ

あまり読まない短編集。
ただ、この近未来SFのリアル感は非常に読みやすく没入感があって良かったです。
ただ、やっぱり短すぎて続きが気になるところもチラホラです。このへんは個人の好みの問題ですね

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2026年08月10日

Posted by ブクログ

三大英米SF賞の受賞作6編。

テーマ性をもったSF、新しい形のSFなのかな、私にはちょっとピンとこなかったかな。

ただ、「海を見渡す四姉妹」は、SFというより海外のお伽話といった感じで、他の作品と違って違和感なく読めた。

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2026年07月21日

Posted by ブクログ

ネタバレ

本屋さんでふと気になって買ったわけですが「何となく表紙が良いな」で買う値段ではなくなってきたな…と。
個人的には海外文学の新刊を、何の知識もない状態でピンときたから買うみたいなのは続けたいのですが。。

凄く読みやすくて「海を見渡す四姉妹」なんか好きなんですが、SNSで書かれているような大感動みたいな読み方は知能なのか、センスなのか、両方不足しているのか、私には出来なかったな。

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2026年06月08日

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