【感想・ネタバレ】悪と往生 親鸞を裏切る『歎異抄』のレビュー

あらすじ

親鸞の教えと『歎異抄』の間には絶対的な距離がある。この距離の意味を考えない限り、日本における「根元悪」の問題も、「悪人」の救済という課題も解けはしない。中世以来、あまたの人々の心を捉え読み継がれてきた『歎異抄』は、弟子・唯円の手になる聞き書きであった。だがその唯円は、「裏切る弟子」=ユダではなかったか。本書は、『歎異抄』を解体しつつ、現代社会に濃い影を落とす〈悪〉という難題に対峙する。著者の親鸞理解の到達点。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

[ 内容 ]
親鸞の教えと『歎異抄』の間には絶対的な距離がある。
この距離の意味を考えない限り、日本における「根元悪」の問題も、「悪人」の救済という課題も解けはしない。
中世以来、あたまの人々の心を捉え読み継がれてきた『歎異抄』は、弟子・唯円の手になる聞き書きであった。
だがその唯円は、「裏切る弟子」=ユダではなかったか。
本書は、現代社会に濃い影を落とす「悪」という難題に正面から対峙して立つ。
―著者の親鸞理解の到達点。

[ 目次 ]
1 悪と罪
2 「宿業」と「不条理」
3 裏切る「弟子」
4 唯円の懐疑
5 唯円とユダ
6 正統と異端
7 個とひとり
8 「親鸞一人」の位相
9 「自然」と「無上仏」
10 唯円の作為
11 住生について

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2011年04月03日

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