【感想・ネタバレ】世界に通用する紳士たれ 平生釟三郎・伝のレビュー

小川守正 / 上村多恵子

※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。

今、なぜ平生釟三郎か-21世紀に通用する偉大なる明治人。実業家として-東京海上・川崎造船所・日本製鉄のトップ、社会奉仕家として-甲南学園・甲南病院の創設者、政治家として-陸軍幼年学校廃止を提案した文部大臣。

[ブクログ · ★★★☆☆]

甲南大学創設者であり実業家の平生釟三郎の伝記。経歴を見ると保険業での成功・川崎重工再建、甲南学園・病院の創設等々錚々たるものだが、恥ずかしながらこの本を読むまで存じ上げなかった。
表題にもある通り教育においては人格教育に重きを置き、また政治の思惑に左右されることもなかったという。明治・大正期にはこういう貧しい境遇から身を立て、一本筋を通した人も多かったのだなと敬服した。

[ブクログ · ★★★☆☆]

実業家（主に海上保険事業）であり、教育者（甲南）であり、政治家（貴族院議員など）であった平生の伝記。
平易。字も大きい。人格や思想が強調されてる書き方かな。関係者の手による本ですが平生の精神を知るには手っ取り早い。