あらすじ
我々はいつの間にか「ほめて育てる社会」に毒され、叱る・叱られることが本当に下手になってしまった。
しかし、今後待っているのは、自分から奮起することができない人はおいて行かれる残酷社会だ。叱られることがないので現状で満足してしまう人と、自分を成長させたいと努める人との差が、知らぬ間に大きくなってしまう社会である。
自分で能力を伸ばす意識が習慣化できていない人は、自分を成長させることができなくなる。
そのために特に必要となる力は、レジリエンス(立ち直る力)とメタ認知が代表的なものになるだろう。どんなに自分が追い込まれても、自分から立て直す能力、また、周囲における自分の立ち位置を把握し、何をしていくべきかを意識できる力が求められる。
<目次>
第1章 「ほめられること」「ほめること」の心地よさ
ほめられればやる気も出る、と言うが……
ほめられるばかりで物足りなく思う子どもや若者 ほか
第2章 ほめるばかりの環境では素質の差がもろに出る―凡人にはかえって厳しい?
ほめてもらえないとやる気が出ない人たち
レジリエンスが鍛えられない ほか
第3章 「ほめ育て社会」はだれに都合がいいのか
「ほめ育て」はコスパがいい?
保護者がうるさいから叱れないという先生 ほか
第4章 「ほめ育て社会」では自己コントロール力のある人間しか生き抜けない
忍耐力の乏しい子が増えている
失敗すると落ち込み、なかなか立ち直れないという若者たち ほか
第5章 ゆるい会社に危機感を抱く若者たち
叱られたことがない若者たち
職場を「ゆるい」と感じる若手 ほか
第6章 予測のつかない社会を生き抜く力
ネガティブ気分を活かす
不安や自身のなさが仕事力向上につながる ほか
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
筆者の別の本でも同じような主張があったので、もう少し新しい情報があるかと期待したけれど、だいたい同じ感じでした。
厳しく叱られるなんて、子供のときにしか経験できないんだけどな。
厳しくしてもらえるのなんて、子供の特権だ。
大人になったら厳しくしてもらえない。
できるかできないかなんて自己責任だ。
そっちの方が厳しい。
Posted by ブクログ
教育現場の端っこで働いています。
ほめます。
驚くほどほめます。
ほめるほどのことでなくても、
注意すべき場面でも、
無理やりほめます。
67ページの言い換えがリアルです。
チャレンジ精神がない→地に足がついた
図々しい→度胸がある
等々…
あまり解決策は示されていません。
「自分で気付かないと手遅れになるよ」というメッセージはありますが、そこに気付けない若者はこの本を手に取らないし、まさか自分の事とは気付きません。
大手企業が新規採用を減らして、AIと能力のある若者で組織を運営する時代が来ました。
無責任な『ほめ育て社会』を見直す時が来ているのだと思います。