あらすじ
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<言語学習の鬼才>、無双する。「その学説、論破させていただきます」
人文系最難関学問の一つ、比較言語学。「終わりゆく学問」の荒涼を、
丹念な解説[ガイド]と柔軟な発想[アイディア]で紹介。
・『古事記』を別の言語で読み解くと本当の意味がわかる?
・日本語のルーツは●●語だ?
・すべての言語の源流にある言語は○○だ?
などなど、「トンデモ言語学説」及びさまざまな「トンデモ学説」
の根底に流れる問題を一刀両断。
「こうだったらよいのにな」という妄想・妄言を
ひとつずつ丁寧に潰していく真の啓蒙書。
[目次]
・出陣前に
・第1章:語源で読み解く古代文献
――えっ、古事記は日本語じゃなかったんですか!?
・第2章:最強の語源
――ワタシの説明力は53万
・第3章:日本語の起源を解き明かしてみせる!
――使命感に駆られ過ぎた人たち
・第4章:民族と語族
――元は同じ言語を話していたのだから、俺たちは兄弟だ!
・第5章:絶対すべての言語を分類するマン
――果たして俺達は分類がしたかったのか?
・第6章:技術の勝利だ!
――最新の研究結果が示す日本語の起源
・第7章:終わり良ければすべて良し
――検証に世紀の大発見を必要とする「仮説」の山
・第8章:比較言語学の野望
――まだ見ぬ世界祖語を求めて、俺達の冒険は続く!
・第9章:審判の不在
――「答えは神のみぞ知る」で勝負ができるのか?
・第10章:戦いの果てに
――比較言語学の世界を焼き尽くす激論の後に残ったものとは
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Posted by ブクログ
比較言語学が利用できるものは言語データセットに見られる規則的な音韻対応(「規則性仮説」)のみであって、推論に基づく内的再建は許容してはならないというのが筆者の主張だが、業界の実情としてはトンデモ学説と区別の付かない推論が跋扈している。
比較言語学にある種のあこがれを持ってこの本を読んだが、打ち砕かれた。もはや実証可能な範囲での比較言語学的な論点は20世紀のうちに出尽くしており、比較言語学は役目を終えた終わりゆく学問だという。
期待が粉砕されたという意味では残念だが、筆者の主張が本当なら、比較言語学に深入りする前にこの警告ともいうべき書に出会えたのは良かった。