【感想・ネタバレ】雨女のレビュー

あらすじ

雨の日に限って、向津刑事が見かける美しい女。まさか、こんなときに出会うとは!?――大学教授が病いを苦にして首吊り自殺! だが、現場検証に訪れた向津は、不審の念を抱く。踏み台に使った火鉢を、重病の彼が動かせたはずがないのだ。そこへ、妻である彼女が……〃雨女〃が、現れた。(表題作)直木賞作家が描く、本格ミステリーのベストセレクト!(『ぼくたちの太陽』改題)

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Posted by ブクログ

ネタバレ

泡坂版「奇妙な味」短編集で全く以って一筋縄ではいかない作品群である。
不能な自分の代わりに若者に自分の妻を抱かせる歪な愛をモチーフにした「雨女」を始め、「蘭の女」、「三人目の女」は何とも云えない読後感を残す二編だ。
そして次は当初青春小説かと思わせ、ファンタジックなパラレル・ワールドを展開させ、最後は見事論理的に着地する「ぼくたちの太陽」、そして六篇中どちらかといえばまともな本格物に位置する最後の二編と、誠に幅広いマジックを展開させてくれた。

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2019年06月16日

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