【感想・ネタバレ】曠野の狼(ロンリー・ウルフ)のレビュー

あらすじ

明治半ば、警視庁警部・戒能兵馬(かいのうひょうま)は、上司斬殺という無実の罪で投獄。北海道釧路集治監に移された戒能は地獄の硫黄鉱山で使役に。復讐を胸に脱獄し、途中、手負いの狼(ロンリー・ウルフ)を助ける。原野を彷徨(さまよ)う彼らを、拒捕斬殺の使命を帯びた追跡者の容赦ない攻撃が……。暗黒の北海道開拓史を背景にした復讐と慕情のサバイバル・ロマン。

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Posted by ブクログ

西村寿行『曠野の狼』光文社文庫。

『狼のユーコン河』に登場する戒能兵馬の若き日と、何故、戒能兵馬がアラスカに渡った理由が描かれる。『狼のユーコン河』に比べるとスケールは小さいが、サバイバル・ロマンとしての面白さは堪能出来る。

明治の中頃、警視庁警部の戒能兵馬は同期の高垣の陰謀により上司斬殺の無実の罪で投獄される。北海道釧路集治監に移された戒能は高垣に復讐を誓い、脱獄する。過酷な北海道の自然の中で、復讐のために生き延びようとする戒能の運命や如何に。

勿論、西村寿行による本作の方が遥かに前に執筆されているのだが、映画化されたマイケル・パンクの『レヴェナント 蘇えりし者』に非常に良く似たストーリーであった。

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2017年06月05日

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