【感想・ネタバレ】相続人の妻のレビュー

あらすじ

兜町の名門証券・玉文(たまぶん)グループは、相場師・玉木文吉(たまきぶんきち)が一代で築き上げた。文吉亡きあと、長男の由晴(よしはる)がグループの中心企業・玉文証券を、弟の耕司は系列の玉文産業を継ぐ。……バブル崩壊の不況下、玉文証券が経営危機に陥ると、由晴は責任逃れに終始。耕司が協力する代わりに経営責任を問うと、兄弟は敵対関係に。ここに名家の出、由晴の妻が絡み骨肉の内紛劇が起こった。

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Posted by ブクログ

山種証券の2代目の話。バブルが崩壊して飛ばし、損失補填で苦しむ。さっさと処理しておけばよかったのだが相場の反騰に期待してズルズル、どんどん損が巨大化。弟のヤマタネに助けてもらうチャンスもあったのにズルズルいっちゃって大蔵省も乗り出してきてあーあーで終わり。時代の空気感を味わう。どこまで本当かわからないが、雲隠れのところはちょっと酷すぎたな。

結局は弟に助けてもらうが、財務不安は収まらず、このあとは怒涛の金融再編、銀行支配が強まり傘下に。さくらフレンドそしてSMBCフレンドになり、今は日興。ヤマタネ、山種美術館は残った。

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2025年06月22日

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