あらすじ
5階建ての新築分譲マンション、アドヴァンス・ヒル。近くの日の出公園には古くから設置されているカバのアニマルライドがあり、自分の治したい部分と同じ部分を触ると回復するという都市伝説がある。人呼んで“リカバリー・カバヒコ”。アドヴァンス・ヒルに住む人々は、それぞれの悩みをカバヒコに打ち明ける。誰もが抱く日々の悩みにやさしく寄り添う、青山ワールドの真骨頂。心がじんわりほどける、再生の物語。
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Posted by ブクログ
日常生活の中で自分の心に素直になれなかったり嘘をついてしまったり、こんな経験や想いをしたことがあるお話ばかりで共感。
カバヒコのおかげで解決できるわけではなく、自分の力で解決していく人たちの姿に勇気をもらえました。
勇気をもらいにカバヒコに会いたくなりました。
Posted by ブクログ
なんて素敵なの!!!
青山さんの物語にはいつも泣かされてる( ; ; )
一人じゃないよ〜って言ってもらえてるみたいで、ものすごく落ち着ける作品ばかり。
リカバリー・カバヒコってなに?てかカバヒコってなに?って感じで、文庫化する前からずっと気になっていたんだけれど、ようやく文庫化してそれを知ることができて嬉しい。
表紙のカバ、どういうことって思ってたけど、ほんとにそのまま公園のカバのお話で、こんなものも物語にしちゃう青山さんすごいなと思った。
どのお話も大好きで一つとか選べないけど、ちはるさんと勇哉くんのお話はつい泣いちゃった。
つい不安になってしまうことを想像力が豊かだと言ってくれたり、不安な気持ちは立ち向かうよりそらすことも大事だと伝えてくれたり、日常で大切にしないといけない考え方を改めて教えてくれた気がする。
新生活が始まって知り合い一人もいない場所に越してきたから不安な気持ちいっぱいだけど、青山さんの作品に出てくる人物たちとはなんだか勝手に知り合いの気分。
こんなに寂しさを無くしてくれる物語、他にないと思う。
もっとたくさん読みたい。
Posted by ブクログ
近所にある公園に佇むカバのアニマルライド、またの名をリカバリーカバヒコ。
触れば体の悪い部分を治してくれるという噂がまことしやかに語られている。
そこに訪れるアドヴァンスヒルの人々の話。
カバヒコは笠地蔵のように動くわけでもなく、ドラえもんみたいになんでも道具を出してくれるわけでもなく、とある本のガネーシャや小さいおじさんみたいに叱咤激励してくれるわけでもない。
ハゲかけた塗料と涙を浮かべたような顔でただいつもそこに佇んでいるだけ。
そんなカバヒコに人々は癒され、生きづらくない人生のヒントに気づいていく。
訪れた人にとってはカバヒコは自分自身と向き合うためのポータルみたいな存在なのかもしれない。
何も言わないからこそいい。
静かにいつでもそばにいて自分を見守ってくれる。
ぬい活が流行っているのもそういう理由なのかもとふと思った。