あらすじ
東京から函館へ向かう貨客船の旅は、男女さまざまな乗客で賑わっていた。やがて起こる殺人事件。容疑者は絞られるが、解決は読者の手に委ねられる。――推理の糸口は読者の眼前にたれ下がっているのだが……。さりげない叙述の中にある重要なポイントを看破することができるか!? 犯人当て本格推理小説の決定版!
...続きを読む感情タグBEST3
Posted by ブクログ
『犯人当て推理傑作集』ということで、犯人当てものが9編収録。解決編がうしろに纏めてあるので、問題編だけ読んでじっくり悩むのも良し、とっとと解決編読んじゃうも良し。
なかでも倒叙モノである『ふり向かぬ冴子』が面白かった(← 倒叙なので犯人当てというより、犯人の犯罪計画のどこにミスがあったのか、を当てる)。
まぁ、読者に犯人を当てて貰う事が目的なので、全般的にほどほどに小粒なトリックですが、どの作品も主人公が片っ端から甘党だったり、音楽ネタやロシアネタなど、読んでてほっこりするポイント満載。
作品の舞台が、洋館、ホテル、客船にペンションと、ミステリ読みなら「うひょー♪」な設定なこともあり、大変楽しめました-。