【感想・ネタバレ】悪意銀行〈ユーモア篇〉のレビュー

あらすじ

近藤庸三と土方(ひじかた)利夫、ふたりが顔を合わせるところ悪事あり。土方が設立した悪意銀行もそのひとつ。この銀行、悪意に満ちたアイディアを預かり、それを活用したい人は、現金と引換えに融資を受けることができる。そこへ、地方都市の現市長暗殺プランを求める融資希望者が現れた! 名コンビが繰り広げる大騒動。(悪意銀行)笑いを満載、落語もあり!

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Posted by ブクログ

中編の「悪意銀行」短編の「NG作戦」「ギャング予備校」の3篇が近藤&土方が活躍する「紙の罠」の続編集。その他にショートショートと落語も入ったユーモア小説のアソートセット。

近藤や土方だけでなく、このシリーズに登場する女性たちはとても魅力的だ。また今ならニューハーフと言われるだろうオヤマーも恐いけど可愛い。その他大勢の野郎共もマヌケで愛おしくなる。

この文庫に、なぜ近藤&土方が初めて登場する「紙の罠」も含めなかったのか疑問だったが、読んでなんとなく分かった。たしかに「紙の罠」は面白いのだけれど本文庫に納めされている「悪意銀行」以降の作品と比較するとかなり差がある。発表は僅か1年の間でしかないが全く作風が違う感じがする。「紙の罠」はその年代にふさわしい古くささを持っているが、「悪意銀行」以降の作品は今でも十分通用する描き方の新しさを持っている。それで入れなかったのかな?と邪推するのである。

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2013年02月27日

Posted by ブクログ

確かに薀蓄とストーリーが微妙に乖離してたり相変わらず微妙な文体に慣れるまで時間がかかったりとかはあるんだけどそれでも徹頭徹尾スラプスティックな笑いに徹したストーリーといいいい意味でどたばたし続ける展開(でもちゃんと計算されている)、もう何もかも面白い!同時収録のショートショートや落語も読んでるだけで笑ってしまう。

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2009年10月04日

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