あらすじ
野花つぐみは、実家の本棚からお菓子レシピの隠された『小公女』の古書を見つける。それは不思議な老女・メアリさんの遺品だった。どうやら彼女はこの街の様々な人に本を届けていたらしい。「ぶどうパン」「トライフル」「女王様のタルト」……つぐみの本探しと菓子作りはやがて、簡単にやり直せない過去を抱え傷ついた人々との優しい縁を結び始める――。お菓子と優しさに満ちた6つの連作集。(解説・嵯峨景子)
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Posted by ブクログ
本屋さんでタイトルに惹かれて手に取った本
小公女は私も大切にしている一冊なので
どんなふうに出てくるのかな?と読みすすめると
メアリさんにつながる人たちのなんだか不思議な物語なのでした
外国のお話が好きで英語を学んでいたつぐみをはじめ
登場人物の境遇に自分との共通点がいくつもあって
その心の動きや発されたことばが胸をうち
なにより子どもの頃に夢見がちに読みふけった英国児童文学と
そこに出てくるお菓子がモチーフとなっていて
現実とファンタジーが地続きになっているような
たまらなく愛おしくなるエピソードばかり
小公女から秘密の花園へ
ああなんて素敵なお茶会でしょう
最後の数ページは不意に涙があふれてきて
胸いっぱいで読み終えることができました
出会えてよかった♪
私もメアリさんに導かれたのかな?
Posted by ブクログ
メアリさんの遺した児童文学とお菓子が幼い頃の懐かしい記憶を呼び覚まし、不思議と肩の荷がふっと軽くなるようなホッとした気持ちにさせてくれた。
普段忙しさにかまけて見えなかったもの、聞こえなかった声に耳を傾けてみようかなと、穏やかな気持ちにもさせてくる。
童話とお菓子で繋がっていく人々の縁が心地よく繋がっていくのもいいなと思った。
メアリさんの「あなたも誰かの贈り物」という台詞が印象的だった。そんなふうに考えると自分の周りの人に優しくしたくなる気持ちが溢れてくる。
自分だったらどんな本を選ぶだろう?『トムソーヤの冒険』か日本だったら『銀河鉄道の夜』がいいな。「鳥捕り」のお菓子なんか最高!
読む人の心にそっと寄り添ってくれる温かさに包まれた一冊だった。