【感想・ネタバレ】裂けた明日(新潮文庫)のレビュー

あらすじ

定年後独り暮らしの沖本信也のもとに、少女を連れた女性が現れた。敵に追われている、という。内戦下の分断日本はテロと銃撃が頻発していた。信也は二人を安全圏まで送り届けることを決意。民兵の目をかいくぐり検問を抜け、福島から東京まで、あらゆる危機をすり抜けていく逃避行。なぜそこまで身を賭けるのか? 銃撃戦の中で絞り出された言葉とは。今の日本に重ねて描く慟哭の近未来小説。(解説・吉野仁)

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Posted by ブクログ

佐々木譲『裂けた明日』新潮文庫。

内戦により国内が分断された近未来の日本を舞台にした逃避行ロードノベル。

現実と虚構とが入り混じった設定の中、緊迫感あふれる逃亡劇が描かれるのだが、さもありなんというありふれた結末だった。

作中では、東日本大震災、新型コロナウイルス感染禍の他に日本は南海トラフ地震に見舞われたという設定になっている。その後に2つの政府が争い、内戦状態になった日本の混沌とした姿が描かれるのだが、決して架空の話とは思えない。

今年で戦後から81年となる日本には今だに米軍が駐留し、米国は密かに日本政府に多大なる影響を与えている。日本政府など米国の傀儡政府に過ぎないのかも知れない。

そんな米国が日本政府のやり方が気に入らなければ、直ぐにでも戦争を仕掛けてくるだろう。主要産業が軍事兵器で国家事業が戦争と言っても過言ではない米国が突如仕掛けたイランやキューバへの軍事攻撃を見れば、その脅威は明らかである。


海外からの平和維持軍に占領された日本に平和維持軍の傀儡政府である国民融和政府が打ち立てられ、それに対抗する北の反政府組織が結び付いて盛岡政府が打ち立てられ、日本は内戦により国内が分断されていた。

盛岡政府と国民融和政府との軍事境界線の近くである福島の二本松市に住む定年後に独り暮らしを続けていた沖本信也の家に沖本の大学時代の同級生の娘と言う酒井真智とその娘で11歳になる由奈が現れる。真智と由奈はテロリストの疑いを受け、北から逃避行を続けていたのだ。

沖本は東京を目指す2人を安全圏まで送り届けることを決意し、民兵や検問を掻い潜るために福島第一原子力発電所の放射能汚染地域を通り抜け、竜田駅を目指す。しかし、次々と襲い掛かる危機に沖本も2人と共に東京へと向かうことになる。

本体価格850円
★★★

0
2026年06月03日

Posted by ブクログ

どういう状況か理解するのに時間がかかったけど、リアルな感じというか、こんなことあったらこうなるかなというのが凄く絶妙で面白かった。
東京とか、出てきた場所に土地勘があったらもっと楽しめただろうなー

0
2026年06月02日

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