あらすじ
高齢者用ケア付きマンションで働く爽香は、親会社が計画する新プロジェクトの準備に参加して多忙な日々を送っていた。爽香の恩師・河村布子(かわむらきぬこ)は、新しい職場を見付けたが、夫・太郎(たろう)の「秘密」に悩んでいた。そして、刑事の現場から離れている太郎は、ある夜偶然、殺人現場に出くわし、勝手に捜査を開始する! 登場人物が読者とともに年齢を重ねる画期的シリーズ第15弾!
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Posted by ブクログ
爽香シリーズ第15弾。杉原爽香、二十九歳の秋。高齢者用ケア付きマンションで働く爽香は、親会社が計画する新プロジェクトの準備に参加して多忙な日々を送っていた。爽香の恩師・河村布子は、新しい職場を見付け教壇に復帰するが、夫・太郎の「秘密=愛人の早川志乃が、女の子を出産」に悩んでいた。そして、身体を壊し刑事の現場から離れている太郎は、ある夜偶然、ホステスの荻原栄が刺殺された事件現場に出くわし、勝手に捜査を開始する。里美ちゃんが登場。爽香は、働きすぎを栗崎英子に忠告される。ヘタレの爽香兄は相変わらず・・・・
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新プロジェクトの立ち上げで活躍する杉原爽香。
女性の活躍は見ていて気持ちが言い。
それでも、いろいろな障害がある。
仕事の障害ばかりでなく、知人や家族の問題に巻き込まれる爽香。
社会的な視点と個人的な視点とが錯綜する物語になってきている。
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49歳→39歳→40歳→41歳→42歳→43歳→44歳→48歳→47歳→46歳→45歳→38歳→37歳→36歳→35歳→34歳→夢色のガイドブック→33歳→32歳→31歳→30歳→29歳
「何もかも自分一人でしょい込まないで。責任にも順番をつけるのよ。その第一から始めて、第三で手一杯になったら、第四以降は他の人に任せる。それだけのゆとりがないとだめ」
「とことん、続かなくなるまでやってからじゃ遅いの。余力を残している間に、切りかえるのよ」
「そう。お父さんなんか、外での顔と家での顔と、どんなに違うか。お母さんだって、見たくないものは何も見ないで、自分の楽しみに熱中して、いやなことを忘れてる」
「頭にあるのは次の選挙のことだけ。 地元のために、いりもしない道路を作り、国の税金を注ぎ込む 。税金は 君のような若い子からお年寄りまで、あらゆる国民が苦しい 暮らしの中から払ったものだ。それを 奴らは自分のポケットマネー のつもりでバラまく」
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政治家:成田が『足長おじさん』かと思いきや『ロリコン大臣』であった。今回も爽香の機転で何とか無事にピンチを乗り切る。河村も現場復帰をして昔のような頼りがいがある人に戻ったようだが、彼にも問題は山積みであり、まだまだ一波乱ありそうな感じ。
それにしても兄の充夫は本当にダメ人間になっている。その内、大きな事件に巻き込まれてしまうのではないだろうか。爽香ももっと激ギレしてもよいのになぁと思ってしまう。