【感想・ネタバレ】沈黙の渚のレビュー

あらすじ

パンナム783便が、ソ連のミサイル攻撃によって撃墜され、レーダーから忽然と消えた。一方、政府の依頼で海上保安庁特別警備監に復職した関守充介が三人の密入国者を護送中、乗車していた新幹線が何者かに爆破された! 日本を舞台に大国間の暗闘を壮大なスケールで描く、大好評〃渚シリーズ〃第三弾!

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Posted by ブクログ

元・海上保安庁特別警備官・関守充介の活躍を描いた「渚シリーズ」の3作目。1984年作品。
北朝鮮から日本に密航した白人女性をめぐって、KGB、CIA、日本国家の秘密機関が暗躍する物語。
白人女性をアメリカ大使館に護送するためだけに特別警備官に復帰させられた関守充介は、序盤早々物語の中心から退場。逃走する白人女性マリアを救った医師・河北正和が物語の中心になります。マリアの行方を知っていると国家機関から疑われた河北が妻子を殺され、自身は逃亡生活、という西村寿行作品ではいくつかある逃亡医師の物語になります。
このまま河北正和の物語になるかと思いきや、終盤で関守充介が物語の中心に復帰する、というのは、シリーズ物の物語の構造としてはちょっと変わっています。
序盤で上越新幹線が転覆されたり、中盤で米軍横田基地が爆撃され壊滅したり、と、ド派手な展開があるものの、医師・河北が物語の中心となるので、何故か展開が地味な印象でしたね。

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2024年02月17日

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