【感想・ネタバレ】前後不覚殺人事件のレビュー

あらすじ

自動車修理工場あとで、高校生が殺された! 死体は背中を刺されているのに、現場には凶器がない。おまけに、奇妙奇天烈、矛盾にみちた四重密室の中なのだ!? いまどき、ディクスン・カーなんてはやらない。熱血猛進探偵タミイは、主役の紅子以上に〃密室〃に興奮している。絶好調、滝沢紅子シリーズ第三弾。

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Posted by ブクログ

「マンション探偵滝沢紅子」シリーズの長編第3弾。

美智留のクラスメイトだった寺西徳治(てらにし・とくじ)という少年が、メゾン多摩由良近くの工場内の密室で殺害されるという事件が起こります。彼は死の直前に美智留に会っており、彼女に小さな紙包を預けていました。一方、徳治の兄の寺西慶太(てらにし・けいた)はタミイの後輩で、彼に事件の解決を依頼したことで、彼は俄然捜査に熱を入れて事件の解決へ向かって猛進します。

今回は紅子がメゾン多摩由良を出てどこかへ行ってしまい、タミイ、春江、美智留らの視点を交代しつつ物語が語られていきます。となると、叙述トリックが用意されているのではないかと身構える読者が多いのではないかと思われますが、むしろ3人の語り口のちがいそのものを純粋にたのしむことのできる内容でした。

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2019年08月02日

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