【感想・ネタバレ】植物の季節を科学する 魅惑のフェノロジー入門のレビュー

あらすじ

新芽を広げ、花を咲かせ、実をつける。植物の季節的な現象(フェノロジー現象)は魅力的であるが、日常生活における風景としか捉えられないことが多い。しかしながら、その現象は、じつに豊かで複雑で、面白さにあふれている。

本書は、そんな植物のフェノロジー(特に、開花フェノロジー)に着目した初めての和書である。植物生態学・分類学の専門家で、国立科学博物館の現役キュレーターである著者が、写真や図を豊富に用いて、過去の研究、野外調査や仕事の様子を紹介しながら、前提知識なしでも理解できるよう易しく解説する。
本書は、「卒論提出3か月前テーマ変更事件」が発生したところから始まる。読者に語りかけながら話は進んでいき、随所に散りばめられたこのようなエピソードから、著者の人柄が伝わってくるような構成となっている。
フェノロジーは近年、地球温暖化との関連からも、国際的に注目されているトピックである。フェノロジーに興味のある方はもちろん、植物学全般に興味をもつ方にも広く薦められる書籍である。

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

「フェノロジー」という言葉を、本書を読むまで知らなかった。しかし、「生物季節」には以前から強い関心をもってきた。植物の開花や発芽、紅葉、落葉など、季節の移り変わりとともに植物がどのように変化するのか。考えてみれば、私が長く興味を抱いてきたことの多くが、「フェノロジー」という言葉で括ることができるのだと気づかされた。正直なところ、一冊の本としてはもう少し掘り下げてほしいと感じる部分もあり、内容的にはやや物足りなさが残った。しかし、文章はとても読みやすく、「フェノロジーとは何か」を一般の読者に伝える入門書としては親しみやすい。著者はまだ若い。専門的な研究を一般の読者にもわかる言葉で伝えることのできる書き手として、今後さらに研究を深めながら、こうした一般向けの書籍を展開してくれることを期待したい。

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2026年10月06日

Posted by ブクログ

たまたま上野の科学館で講演を聞き興味を持ち、本屋で探し出しました。
なんで、という疑問から、科学的な分析研究への繋がりや広がりが楽しく読めました。これからは山で見かける木々草花の判断や戦略を想像しながら歩ける気がして、山登りの楽しみが増えました。

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2024年12月05日

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