あらすじ
これまでイノベーションというものは、メーカーや研究機関からの専売特許と見られてきたが、インターネット技術の進歩に伴い、広く消費者にイノベーションの道が開かれるようになってきている。この「イノベーションの民主化」によって、企業の製品やサービスづくりが大きく変わり、多様なイノベーションが一気に広がろうとしている。それはまた、「消費者の叡智」をうまく取り込むことで、企業は少ない費用で魅力的な製品を開発できるようになることを意味している。本書は、消費者イノベーションについての世界最先端の研究成果をもとに、新しい製品・サービス開発と経営のあり方を説いたものである。マウンテンバイク、マスキングテープ、クックパッド、カヤック、初音ミク、レゴ、無印良品、エレファントデザイン、イノセンティブ、3Dプリンターなど、多くの先進事例も取り上げられている。
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Posted by ブクログ
・専門家に対して一般消費者の嗜好、考え方は揺れ動く。動く消費者の嗜好から生み出され集計化される「群衆の知恵」もある。
◉イノベーションを起こすリードユーザーの条件
・ニーズに先行的に直面している
・期待便益が大きい
◉リードユーザー発見のアプローチ
・標的市場の最先端に注目
・似てる市場の最先端、極端課題に直面するユーザーに注目
※スクリーニングよりピラミッディング
◉CCC(集団的顧客予約)は延期やマスカスタマイザーション(部分ごと選択)より市場リスク削減。
実績のない革新的製品開発か、小規模で不均質な市場に向いてる。
◉多様性が能力に勝る。
母数が大きくなる場合(消費者の多様性)、能力(製品開発担当)に勝ることがある。