あらすじ
病院薬剤師としてだけでなく、医療訴訟アドバイザーとしての活動を通して見えてきた、医療サイドと患者さんの間にあった認識の“ズレ”。訴訟といった最悪の事態を引き起こさないためには、まずは「いい医者、医療機関」との出会いが重要だ、と著者は訴える。30年間薬剤師として活動してきた著者だからわかる、医療のホント。
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Posted by ブクログ
薬剤師どうこうと言うよりは、「医療を受ける患者の側にも知識が必要ですよ」と言う本。
著者はそれを「受診力」と呼んでいるのだけど、良い医師や医療機関を見分ける力や、医師に的確に自分の症状を伝えて正しい診断や治療を受けやすくする力を患者も身に着けるべきだと説いている。
で、その一環として、医師と患者の間の比較的中立な立場にいる薬剤師を利用してはどうか、と勧めている。
医療を受けるに際して、患者の側も受動的な態度でいるのではなく、知識を得ることが必要だと言う本旨には賛成。
ただ、書いてある個別のこと(たとえば薬の飲み合わせについてなど)は、誤解を与えそうな記述もあって、「それこそそこは薬剤師に相談しようよ!」と思ってしまう。
そういう意味では、個々の医学的な記述についてはこの本の内容を鵜呑みにされると困るかなあ。