【感想・ネタバレ】国際関係論 同時代史への羅針盤のレビュー

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2011年01月03日

国際関係論という学問がよく分かっていなかったので、購入し読んでみた本である。
当初自分は、国際政治と似ている学問なのかと思っていたが、実際は出来て日の浅い学問であり、学際的に色々学ぶことができる学問である。
しかしその分、この学問を修めるにはなにか一つの分野に特化して、それから国際関係論を修めること...続きを読むになる。逆に云えば、今すべての学問は国際関係論抜きには語れない、のかもしれない。

後半は戦後国際政治史の概説である。その後は国民国家と国際関係論について記されている。欧州はヴェストファーレン条約時代から国民国家体制が成熟しているが、アジアではまだ根づいているとは言えない。個人的には「国民国家」やそれによる「民族」概念は揚棄したつもりでいるが、やはり国家を生むには統一性が必要であり、それが民族概念である。存在するものは合理的である。

最後は著者の専攻である中国と国際関係論である。内容が1990年代なので最高指導者が鄧小平から江沢民に移るときである。正直このあたりは、過去の出来事であろうが・・・・。

結論として云えば、国際関係論にとどまらず、国民国家体制や戦後国際政治史の概説本かな、といった感想である。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2011年04月03日

[ 内容 ]
戦争と革命の世紀、20世紀は轟音を響かせて転換しつつある。
国家そのもののあり方とともに、国家間の関係もまた問われているのである。
国際関係論という学問は、政治・経済・文化などが交錯する場である国際関係に生ずる問題を解明し、現代史の深部の潮流を捉えて未来を展望することを目指す総合的社会...続きを読む科学である。
歴史の転換期に立つ現在、この学問は世界を見据える羅針盤となるであろう。
巻末に詳細な基礎文献案内を付す。

[ 目次 ]
序章 国際関係論の今日的意義
第1章 国際関係論とはどんな学問か
第2章 国際関係論の展開
第3章 地域研究と国際関係論
第4章 戦後国際関係の歩み
第5章 現代国際関係の諸断面
第6章 社会主義と民族紛争
第7章 外交と国際関係
終章 国際関係の倫理と現実

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[ 参考となる書評 ]

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Posted by ブクログ 2014年04月25日

スタンレイ・ホフマンなどのいう「公共哲学(public philosophy)」とか「国境を超える義務(duties beyond borders)」という新しい理念が提起されてきている。p209

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