【感想・ネタバレ】国際関係論 同時代史への羅針盤のレビュー

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Posted by ブクログ 2013年11月20日

国際関係論とは何か。この本を大学生時代に読めていたら、進む道はきっと変わっていただろう。

ボランティアや奉仕活動による’国際協力’と国際関係論の立場は違う、というところに妙に納得してしまった。

20年以上前の本だが、国際関係を掘り下げる際には非常に参考になる本。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2011年01月03日

国際関係論という学問がよく分かっていなかったので、購入し読んでみた本である。
当初自分は、国際政治と似ている学問なのかと思っていたが、実際は出来て日の浅い学問であり、学際的に色々学ぶことができる学問である。
しかしその分、この学問を修めるにはなにか一つの分野に特化して、それから国際関係論を修めること...続きを読むになる。逆に云えば、今すべての学問は国際関係論抜きには語れない、のかもしれない。

後半は戦後国際政治史の概説である。その後は国民国家と国際関係論について記されている。欧州はヴェストファーレン条約時代から国民国家体制が成熟しているが、アジアではまだ根づいているとは言えない。個人的には「国民国家」やそれによる「民族」概念は揚棄したつもりでいるが、やはり国家を生むには統一性が必要であり、それが民族概念である。存在するものは合理的である。

最後は著者の専攻である中国と国際関係論である。内容が1990年代なので最高指導者が鄧小平から江沢民に移るときである。正直このあたりは、過去の出来事であろうが・・・・。

結論として云えば、国際関係論にとどまらず、国民国家体制や戦後国際政治史の概説本かな、といった感想である。

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Posted by ブクログ 2010年01月08日

今の人生のきっかけになった本。
読むごとにわくわくし、
その後の人生に大いに期待した本。

国際関係論の入門書。

今でも時々手に取る。

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Posted by ブクログ 2015年03月10日

国際関係論という新しい学問の入門書です。

特に前半部分は、この学問を志す学生たちへのイントロダクションとしての役割を持っており、E・H・カー以降の基本文献や研究史、国際関係論を学ぶ上での心構えなどが説かれています。後半は、アメリカ、ソ連、中国の3か国を中心に、冷戦体制崩壊後の国際関係の展望が、簡潔...続きを読むに示されています。

内容が拡散しがちなこの学問の基本が手際よくまとめられており、優れた入門書ではないかと思います。

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Posted by ブクログ 2012年05月04日

国際関係論における入門書と言っていい本。国際関係論の成立過程から始まり、国際政治学や地域研究との差異をまず論じ、その後戦後の国際関係に関して掻い摘んで論じている。国際関係論と国際政治学との違いを意識し、研究することは有意義であると個人的には感じた。

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Posted by ブクログ 2011年08月28日

自身の学ぶ「国際関係論[International Relations]」は、何をもってその定義とするかの説明が難しい分野である。でも、どうやら政治学を軸に社会(心理)学と歴史学を絡めるような学際的な研究へと進むことになりそうだ。
戦後政治、冷戦史を学ぶにあたって、民族が違いが即ち紛争の原因とならな...続きを読むいことを実証しつつ、アジアでの冷戦を終わらせる手立てを考えていきたいと思う。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2011年04月03日

[ 内容 ]
戦争と革命の世紀、20世紀は轟音を響かせて転換しつつある。
国家そのもののあり方とともに、国家間の関係もまた問われているのである。
国際関係論という学問は、政治・経済・文化などが交錯する場である国際関係に生ずる問題を解明し、現代史の深部の潮流を捉えて未来を展望することを目指す総合的社会...続きを読む科学である。
歴史の転換期に立つ現在、この学問は世界を見据える羅針盤となるであろう。
巻末に詳細な基礎文献案内を付す。

[ 目次 ]
序章 国際関係論の今日的意義
第1章 国際関係論とはどんな学問か
第2章 国際関係論の展開
第3章 地域研究と国際関係論
第4章 戦後国際関係の歩み
第5章 現代国際関係の諸断面
第6章 社会主義と民族紛争
第7章 外交と国際関係
終章 国際関係の倫理と現実

[ POP ]


[ おすすめ度 ]

☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
☆☆☆☆☆☆☆ 文章
☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
共感度(空振り三振・一部・参った!)
読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)

[ 関連図書 ]


[ 参考となる書評 ]

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Posted by ブクログ 2009年10月04日

もう10年以上前の著作だけれど、国際関係論の初学者である僕には、大変わかりやすかった。
地域研究と国際関係論は相関的な関係にある学問であり、どちらか一方が不十分であれば、もう一方も学問として成立しえないんだと。
冷戦前後の国際間の動向がよくわかった。

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Posted by ブクログ 2017年01月08日

国際関係論とはなんぞやということから、特に中国に注目した国際関係を概観する。地域研究と密接に関わり合う学問だとか、複数のディシプリンからなるだとか、比較研究が重要だとか、個人的にはとっつきにくくて苦手だなという印象を前半部からは受けたが、後半部、著者の専門である中国について記述したあたりからはかなり...続きを読む面白く読めた。中国に関しての記述は、最近某大の学校長の講話を聴く機会があって、そこでの話と重なることもあって、講話を聴いていたときは、どうやったらこのように物事をとらえることができるようになるだろうと思っていたが、そういう見方ができるようになるまでの学問的プロセスについて納得できた気がする。中国研究の分野も面白そう。羅針盤との副題は伊達じゃない。

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Posted by ブクログ 2014年12月15日

第三章までは「国際関係論」が一体どんな学問なのかを説明していて興味深かったのですが、第四章から突如として中嶋氏自身も批判している「国際問題の事情講義」になってしまった感があります。もっと著者自身の経験を絡めて国際関係論とは何かを論じて欲しかったです。中嶋氏は『政治の弁証』『大衆の国家』『大衆の反逆』...続きを読む『人間の勝利を求めて』『革命について』の五冊を読んで政治学のディシプリンを確立したとのことですが(28~31頁)、この部分をもうちょっと掘り下げて、ご自身が国際関係論の視座を獲得した過程を書いてくれたら良かったんじゃないかなと思います。
なお、巻末の文献リストは素晴らしいですね。ここだけでもお金出す価値はありますよ。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2014年04月25日

スタンレイ・ホフマンなどのいう「公共哲学(public philosophy)」とか「国境を超える義務(duties beyond borders)」という新しい理念が提起されてきている。p209

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Posted by ブクログ 2009年10月04日

初めて読んだInternational Relationsの入門書。
スタンスや定義がていねいに書かれていてきちんと読みたい一冊。
アーネスト・サトウ:外交とは、独立諸国の政府間における公式関係の処理に知性と機転を適用することである。
だそう。

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