【感想・ネタバレ】定本 力と交換様式のレビュー

あらすじ

「交換」から生じる目に見えない謎の「力」――.物理的ではない観念的,霊的なこの「力」によって人間と社会は知らない間に動かされている.資本主義の物神と国家という怪物がもたらす危機の克服には交換様式の転換が必要である.世界史の構造を規定する力を交換様式で読み解き,二一世紀に『資本論』を継ぐ,未来への書.

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Posted by ブクログ

『トランスクリティーク』や『世界史の構造』など、著者はこれまでマルクスを生産様式ではなく交換様式という独自の視点で、新たな思想を展開した。本作も交換様式に基づいてさまざまな分野を横断していくが、とりわけ交換様式Dをこれまで以上に徹底深掘りしていく。その為に著者は交換様式Dに潜んでいる霊的なものや、エンゲルスの著作を通して社会主義ないし共産主義のあり方を考察していく。それで、交換様式Dは公式様式Aと不可分な関係だと見出し、人類はこれまで交換様式Dの出現の可能性と、交換様式BとCによる交換様式Aの抑圧が繰り返し発生したことを指摘する。ただし、これまでの著作で言及されたように、Dの到来を人間の意志によるものではなく、むしろ人間の意志を超越した存在だという。

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2026年04月05日

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