【感想・ネタバレ】銀木犀のレビュー

あらすじ

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銀木犀の繁の中には、ちょうど少年ひとりが身を屈めて休むことができる隠れ処があった…樹木に蔽われた古い庭に通う燈水のまえに現れた奇妙な少年は誰?降り続く雨の中、樹に沈みゆく燈水を描いた、文庫オリジナル作品。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

ストーリーというストーリーはない。ない?
登場人物は主人公(といえるのか)の燈水と銀木犀だけ。燈水の社会的属性や誰かとの関係は何も書かれてない。ただの少年。
お気に入りの隠れ処である銀木犀の幹で眠る燈水、少年の射るような目線に気づいて、不思議な夢を見始め、銀木犀に取り憑かれて、銀木犀に取り込まれる。
銀木犀の少年は死んだ鳥の体の中の卵を食べるとずっと少年のままでいられるという。その卵を食べさせられて燈水は銀木犀で永遠に眠る。
泥濘、雨水、死んだ鳥、卵

感性がそれほど豊かじゃないので「ほえー」って感じで読んだ。正直よくわからん。でもただただ美しい。長野さんの小説って「よくわからんけどまあいいや」って思えるのがいい。
よくこんな幻想的なものを言語化できるなあと思う。どこからこのイメージは出てくるんだ?

0
2015年11月15日

Posted by ブクログ

ネタバレ

「きみ、ずっとそのまゝでいたくないかい、」

まさに長野ワールド!!の一言に尽きます。

不思議な幻想の中に棲む少年は、純粋なようでもあり、何処か妖艶でもある。

このままでいたい、という銀木犀の願いが自分の想いと少し重なった。

優しい、だけど哀しい物語。

0
2011年10月02日

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