あらすじ
※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。
夜の学校をのぞいてごらん。今夜も少年たちが夜空に星をぬいつけているよ。ラストを含め大幅改稿!あの『少年アリス』が改造され生まれ変わった。
感情タグBEST3
このページにはネタバレを含むレビューが表示されています
Posted by ブクログ
王道。幻想的。独特でとても綺麗な世界観なのに、どこか冷たくて怖い感じがする。登場人物はひとりひとり美しいけど人間味が無くて精巧な作り物みたい。線の細いお人形のような少年を思い浮かべてた。
ファンタジーなんだけど“わくわくする”というよりは全体的に少し暗めで恐ろしい。怖くないのに怖い夢を見ている気分になる。
あのクロツグミは結局、アリスではなかったのか。無関係のクロツグミを蜜蜂は人間にしてしまったのか。タマゴから出てきた種はなんだったのか。物語のその後が気になる良い終わり方だった。
Posted by ブクログ
初版を読んだ時は全体的に尖っているのに脆い印象でした。今回読んだ改造版は柔らかく滑らかな感じ。でも、どちらも透明感があって改めて初版を読みたくなりました。
Posted by ブクログ
初めて改造版を読んだときは、こっちの方が好きかな~と思ったけど、再読したら、そうでもないかも?と思い、旧版が読みたくなって、そっちも電子書籍で買ってしまった…
比較したら、アリスと蜜蜂が、お互いがどんな存在か想ったり、自分の弱いところについて考えたりする部分が全部削られててびっくり!行間を読めってこと?
あと、遠くを見ているアリスの横顔を蜜蜂が見ているところも好きなんだけど、なくなってる…
文章は、初期の漢字が多くて硬質なものから、ひらがな多用の文章に変わっていて、全体のかんじは新しい方が好きかなあ。
要するにふたつでひとつだな、と思った。
改造版が出たときの「文藝」長野まゆみ特集を読み返すと、決定稿は存在しないとおっしゃっているし。
最後も変わっていて、これはこれで続きが読みたくなる。
Posted by ブクログ
長野まゆみさんの本は久しぶりに読みますが、やっぱり白いヴェールで包まれた世界です。
今もし私が後ろを振り返ったとして、その向こうにこんな世界があったらどうだろう。もし、今だったとしたら私は迷わずに鳥になることを選ぶと思う。
私たちは成長するにつれて、手のひらからぽろぽろと大切なものをこぼしてしまう。きっとアリスと同じころの私だったら、迷わず戻ってくることを願った。あのとき持っていた大切なものはどこへ行ってしまったんだろう。
Posted by ブクログ
主人公と友達と友達のお兄ちゃんのお話。
一人っ子の子は兄弟姉妹がいるのが
うらやましいのかもしれないね。
物語の最後、お兄ちゃんが鳥になったら
何になるのかなって考えてた弟が
可愛かった。