【感想・ネタバレ】改造版 少年アリスのレビュー

あらすじ

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夜の学校をのぞいてごらん。今夜も少年たちが夜空に星をぬいつけているよ。ラストを含め大幅改稿!あの『少年アリス』が改造され生まれ変わった。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

王道。幻想的。独特でとても綺麗な世界観なのに、どこか冷たくて怖い感じがする。登場人物はひとりひとり美しいけど人間味が無くて精巧な作り物みたい。線の細いお人形のような少年を思い浮かべてた。
ファンタジーなんだけど“わくわくする”というよりは全体的に少し暗めで恐ろしい。怖くないのに怖い夢を見ている気分になる。

あのクロツグミは結局、アリスではなかったのか。無関係のクロツグミを蜜蜂は人間にしてしまったのか。タマゴから出てきた種はなんだったのか。物語のその後が気になる良い終わり方だった。

1
2018年03月18日

Posted by ブクログ

ネタバレ

初版を読んだ時は全体的に尖っているのに脆い印象でした。今回読んだ改造版は柔らかく滑らかな感じ。でも、どちらも透明感があって改めて初版を読みたくなりました。

0
2023年07月23日

Posted by ブクログ

ネタバレ

初めて改造版を読んだときは、こっちの方が好きかな~と思ったけど、再読したら、そうでもないかも?と思い、旧版が読みたくなって、そっちも電子書籍で買ってしまった…

比較したら、アリスと蜜蜂が、お互いがどんな存在か想ったり、自分の弱いところについて考えたりする部分が全部削られててびっくり!行間を読めってこと?
あと、遠くを見ているアリスの横顔を蜜蜂が見ているところも好きなんだけど、なくなってる…

文章は、初期の漢字が多くて硬質なものから、ひらがな多用の文章に変わっていて、全体のかんじは新しい方が好きかなあ。
要するにふたつでひとつだな、と思った。
改造版が出たときの「文藝」長野まゆみ特集を読み返すと、決定稿は存在しないとおっしゃっているし。
最後も変わっていて、これはこれで続きが読みたくなる。

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2019年04月12日

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ネタバレ

長野まゆみの美しい文体が読んでいて心地いい。
宮沢賢治のようなファンタジックな世界観で、雰囲気がいい。

0
2013年12月28日

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ネタバレ

長野まゆみさんの本は久しぶりに読みますが、やっぱり白いヴェールで包まれた世界です。

今もし私が後ろを振り返ったとして、その向こうにこんな世界があったらどうだろう。もし、今だったとしたら私は迷わずに鳥になることを選ぶと思う。
私たちは成長するにつれて、手のひらからぽろぽろと大切なものをこぼしてしまう。きっとアリスと同じころの私だったら、迷わず戻ってくることを願った。あのとき持っていた大切なものはどこへ行ってしまったんだろう。

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2013年01月20日

Posted by ブクログ

ネタバレ

 主人公と友達と友達のお兄ちゃんのお話。

 一人っ子の子は兄弟姉妹がいるのが
 うらやましいのかもしれないね。
 
 物語の最後、お兄ちゃんが鳥になったら
 何になるのかなって考えてた弟が
 可愛かった。

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2012年07月01日

Posted by ブクログ

ネタバレ

不思議な御伽噺。
装丁に惹かれて。
夜の学校で鳥になり損なった卵たちが人の子の姿で授業を受け、夜空から剥がれ落ちた星や、月を作り直す。その授業に仲間と間違えられて紛れ込んでしまったアリス。アリスとともに夜の学校に忍び込んだが逸れてしまった蜜蜂。
ちょっぴり恐ろしくて、現実味のない奇妙な一夜の御伽草子
結末は夢の中。

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2012年06月27日

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