あらすじ
修復という仕事は、実は仏像を見るには一番いいポジションである。実際の修復現場から修理過程の写真を使って、知られざる仏像の姿をリポート。修復者の視点から描く仏像の入門書。
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Posted by ブクログ
思ったよりは仏像修復の話ではなかった。半分ほどは仏像とは何か、そして仏像が壊れることについて。
ある程度基本を分かってもらった上で修復の話をすることでわかりやすくするという狙いか?
ある程度知った上でこの本を手に入れるだろうから、いきなり修復の話でも良かったけどなぁ。
まあでも、著者が比較的若いこともあり、プラモとかガンダムとかの例を挙げながらの話でなかなか引きこまれてしまった。
仏像の中にネズミが巣食うとか、腐ってしまうとか、ヘタすると罰当たりとか言われそうな内容を知ることができる結構貴重な本だと感じた。
一番おもしろかったことは、どの仏像も、作成されたときそのままの姿ではないってことかな。そう言われればそうですね、と。今後は仏像を見るときはそういう視点からも見るようになるかもしれない。