ユーザーレビュー 壊れても仏像 : 文化財修復のはなし 飯泉太子宗 NPOで仏像・文化財修復に携わる筆者が、仏像の基本や修復の実際について綴る。初心者にも分かりやすくおもしろい。 Posted by ブクログ 壊れても仏像 : 文化財修復のはなし 飯泉太子宗 仏像修復師の作者さん(下の名前は「としたか」と読むらしい)のこぼれ話集なんだけど、かなり面白かった! 仏像素人さんでも仏像それなりさんでも楽しく読めると思います。 今残っている仏像さんの多くは修復をされているわけだから、この本を読んでこれから仏像さんをより深く鑑賞する心構えができたよ。 良書です。 Posted by ブクログ 壊れても仏像 : 文化財修復のはなし 飯泉太子宗 めっちゃおもしろかった! 本屋でタイトルに惹かれて読んだが、仏像そのもののことから補修、保存のことについて、今まで考えてみなかった視点で書いてあり楽しい。仏像修復の過程で見つかる、技師たちの悪知恵の話とか。人が作るものなんだなあって気がします。イラストも可愛いんだ。 すごく取っ付きやすいし、文...続きを読む化財修復について意識するきっかけにもなるのでは?いろんな人に薦めてみたい本です。 Posted by ブクログ 壊れても仏像 : 文化財修復のはなし 飯泉太子宗 実は、目に見えないものを扱うからこそ、形がとことん重要になる。 だが永久保存のために、広隆寺の弥勒菩薩を宇宙空間にとばしたところで、もはや意味があるようには感じられない。 時間は時代区分ごとに分断されて流れているわけではないのだ。延々と途切れずつながっている。 「重要文化財」のなかでも、特に世界文化...続きを読むの見地から見て価値が高いものが「国宝」。宇宙人に対して地球の文化や芸術を伝えなければならないというシチュエーションになったときに、ミロのヴィーナスやミケランジェロのダヴィデ像などと並んで、日本の代表選手になるのがこのクラス Posted by ブクログ 壊れても仏像 : 文化財修復のはなし 飯泉太子宗 仏像修復の話がこんなにもおもしろいとは思わなかった。予想外のうれしい驚きをくれた1冊。著者は(財)美術院国宝修理所(そんな施設があるんですねぇ)に勤めた後、独立して仏像や文化財の修復に携わっている人。名前は「いいずみ・としたか」と読むのだそうで(唐の太宗を思い出してしまった)。仏像の基本・修理の裏側...続きを読む・文化財保存と地域のつながりなどについて、数ページの短いエッセイが40編収められている。平安時代の仏像より江戸時代の仏像の方が壊れやすいとか、阿弥陀様だったはずなのに手をすげ替えられてお釈迦様に変身してしまった仏像があるとか、びっくりするような話が語られる。なかには、「一目見たら目がつぶれる」と伝承されていたため、寺の住職ですら見たこともない=盗まれたのにどんなものだったのか誰にもわからず探せない仏像の話があったりして、笑っちゃいけないと思いつつ笑ってしまった。著者はおじいさんかと思ったら30代半ばのまだ若い人。ガンダムのプラモデルと仏像を対比させたりして、固くなりがちな題材を素人にもわかりやすく料理している。著者自身のものと思われるイラスト・図解も飄々として秀逸。 Posted by ブクログ 飯泉太子宗のレビューをもっと見る