【感想・ネタバレ】女の子がハッピーに生きるための3つのことのレビュー

あらすじ

「チャーハンつくっておいたから、レンジであっためて食べてねえ!」
「洗濯物、取りこんどいてねえ!」
「あ、ピアスのキャッチ、どっか行っちゃった! かふう、助けてえ~!」
せまい家のあちこちをどたばたと動きまわる姿は、まるでしつけのなっていない大型犬みたいだ。
しかたなく床をあちこち調べてみると、キャッチは畳と畳のすきまにはさまっていた。あったよ、と渡してあげると、「ぎゃぽー! さんきゅー!!」と言って私に飛びついてきた。
それから愛ちゃんはミニテーブルの上にメイク道具を広げて、置き鏡にむかってマスカラを塗りはじめた。
そのうしろにひざを立てて座り、ヘアオイルを手に広げ、パサついた髪の毛にもみこんであげる。ブラシで数回とかしてアイロンをあててやると、ちゃんと煉獄さんからプリンセスに変身した。世界一おかしくて、世界一きれいなうちのママ。
「愛ちゃんはさあ、車の免許を取ろうとは思わないの?」
「へえ? 免許? あたしが~?」
「だって、車があれば仕事も買い出しも楽にできるじゃん」
そう言うと愛ちゃんは、んー、と考えてから口を開いた。
「それって、学校に通って試験に合格しないともらえないんだよね? あはは、むりむり! あたし、ちょー頭わるいもん。高校も卒業してないんだよ? いまさら勉強とか、む~り~!」
くりんとうわむきになったまつ毛で鏡ごしにこっちを見て、なにがおかしいんだかげらげら笑っている。

* * *

すごく若くてパワフルで、愛情たっぷりの母親、愛海(らぶみ)と、しっかり者の娘、かふう。
沖縄を舞台に繰り広げられる、最高にハッピーで、しあわせな二人の生活。

いつまでもこうしていたい。
でも、いつまでもこのままだったらどうしよう。

ヒップホップと友情を描いて話題の『ピーチとチョコレート』講談社児童文学新人賞佳作の著者待望の2作目!


小学4年生以上の漢字にふりがな


装画 しらこ
装丁 大岡喜直(next door design)

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

感情タグはまだありません

Posted by ブクログ

苦しい時、辛い時、勇気を出して誰かに話したり助けを求める大切さに気づかせてくれる。昭恵ママの言葉が力強い。

母のらぶちゃんを思いながらも娘のかふうが母を恥ずかしいと思ったりキツいことを言ってしまうのも分かり、らぶちゃんとは全然違う母だったけど自分の子どもの頃の気持ちを思い出した。同時に娘には幸せになって欲しいと母側の気持ちも凄く共感出来て、実はお互いを大切に思ってるとても素敵な親子。

所々に(最後にリストになってる)映画の要素もちょっと垣間見えて、読み終えると元気もらえて幸せな気持ちになった。

0
2026年05月06日

「児童書」ランキング