あらすじ
シリーズ累計120万部の大ベストセラー『アタマにくる一言へのとっさの対応術』著者、待望の新刊!
腹の立つことばかり言う上司、すぐに文句をつける部下、レベルの低い発言しかできない同僚…。そんなムカつく相手に同じように言い返しても自分の損になるだけ。とはいえ黙って逃げるのも、またムカつく。ならば戦わずして勝つ会話術を身につけよう。
本書が伝授する絶妙の“返し技”を使えば、あなたも笑顔で悠然と反論できる!
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Posted by ブクログ
この本は、気にさわることを言われたとき、どのように対処すればいいかを具体的に教えてくれる。基本スタンスは「相手にしない」というもの。沈黙や簡単な相槌でやりすごす。いわゆる「君子、危うきに近寄らず」だ。
さらには、「とっさに話題を変える」、「全く関係のないことわざを持ち出しす」という荒業もある。ともすれば相手の怒りを煽りかねないし、下手すると次から相手にされなくなってしまうかもしれない。このあたりは言い方がポイントになってくるだろう。
いちばん印象的だったのはこういった具体的な対処方法ではない。他人の言葉や自分の考えに対する筆者の考え方だ。
私たちの感情は、ある考えを通してはじめて生じます。あれは侮辱だったんだと思えば、私たちはそのように感じます。(中略)
傷つけられたという感情は、相手の言葉ではなく、その言葉に対する私たちの解釈によって生まれます。
(p.28、29)
そして、自分のネガティブな解釈を信じこまずに、冷静に自分を見つめることを勧める。
他人が言ったことは、しょせんその人の考えに過ぎません。その人はひょっとするとそう思っているのかもしれません。しかし、だからと言ってあなたがそれを正しいと思う必要はないのです。それどころか、あなた自身の考えすら。
(p.154)
相手の言葉にとらわれず、自分の考えにすら固執しない。そうすれば、人生はもっと自由になりそうだ。
ちなみに、筆者は合気道からインスピレーションを受けたという。
Posted by ブクログ
この単純な題名とは異なる、もっと「幸せな生き方」に迫る内容の良書でした。
特に、「人が発した言葉は、ただの音でしかなく、それに意味を与えるのは聞いた自分の能の方だ」という指摘や、
「その議論は国会で行っているのですか? 意見に人が支配されているのでは? 最も大事なのはその人との関係の方では?」の二つが良かった。
Posted by ブクログ
ムカつくことや傷つくことがよくある。そんな時に、どうしたらよいのか?
戦わずして勝てばいい。
オウム返しをしてみたり、ほうほうっていってみたり、
そういやちっとも怒らなかったAさんは、よくおっとっとっていっていたなあ・・・
そうやって自分を冷静に保っていたんだろう。
沈黙したり、えーっとちょっと待ってくださいっていってメモを出したりして。
そうやって余裕を持って接することができたら、もっと世の中楽しくなるかも。
そんなこと考えられた本でした。
Posted by ブクログ
誰だって嫌みを言われたり、頭にくる一言を言われたりすることってあると思います。そんなとき、あなたはどうしていますか?
この本ではできるだけ上品に言葉による攻撃をサラリとかわす対話術の本です。
根底には
・戦うのは損
・戦わずして勝つ
・柔よく剛を制す
ということを伝えています。
相手から言葉による攻撃を受けたときに、「小よく大を制する」ことが可能であるとしている合気道のように、『返し技』を紹介しています。
返し技の一例としては、悠然と「沈黙すること」だったり(笑)、相手の発言を繰り返す「やまびこトーク」だったり、ユニークなものもあります。
また、他にも相手を注意深く観察することをすすめていたり・・・もともと著者のバルバラ・ベルクハンはハンブルク大学で教育学と心理学を選考しているだけあって、相手の心の動きや、言葉の奥にある想いまで感じているところが面白かったです。
そんなバルバラ・ベルクハンは対話術のトレーナーとしてドイツで20年以上活躍しています。
著書は11か国語に翻訳され、このような悩みは世界中でいろんな人が抱えているんだな〜と思いました。