あらすじ
大人気SF作家が綴る美味しい偏茸エッセイ。
1日だけ幸せでいたいなら床屋に行け。
1週間幸せでいたいなら車を買え。
1ケ月だけ幸せでいたいなら結婚しろ。
1年だけ幸せでいたいなら家を買え。
でも、一生幸せでいたいなら……キノコを採れ!
大ヒット作『黄泉がえり』『エマノン』シリーズで知られる大人気SF作家は、キノコを愛し、キノコに愛された“キノコ仙人”だった!
食べておいしいキノコはもちろん、妖しい姿をした毒キノコだって、み~んな愛おしい。
40年を超えるキャリアの“胞子活動家”は、きょうも出会いを求めて里へ、林へ、奥山へ。
「ない!」と嘆いたかと思えば、「あった。うひひ」と悦に入る。
天然マイタケの「完璧な芋煮」を夢見、庭にはえたツバキチャワンタケに感動し、サンコタケの猛烈な悪臭に狼狽する……
そんなキノコに心を奪われ、キノコのトリコとなった作家・梶尾真治が、自ら歩いて見つけて食した、一期一会の名茸70傘について綴る、芳醇な山の香り漂う偏茸エッセイ!
(底本 2026年4月1日発売作品)
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
私の敬愛するSF作家、梶尾真治先生の本が遂に出た。しかし、それは本来のSF小説ではなくキノコの話。しかも小学館新書からの出版である。毎年、facebookのお誕生日メッセージには、新作の発表を心待ちにしておりますと投稿し続けてきたが、よもや突然本書キノコの本を含めて一気に3冊(本書、「もののけエマノン」、「おさご幻奇譚」)も出版されるとは思ってもみなかった。もう驚きしかありません。あと、出版の可能性があるとすれば、「白岳」で有名な高橋酒造のHPの「お知らせ」(特にコラム名はない)で連載されているショートショート?をある程度纏めたものかな。4/1現在で第258回だから、そろそろ第1弾出版の話が出ていても不思議ではない。ところで2006/5/25に発表された第1回ではどのような話なのかと覗いてみたら、白岳とキノコと高橋酒造の人達に関するお話で、SFのテイストは皆無。
さて、梶尾先生は日頃よりキノコ、キノコ狩りについてSNSで発信してきたが、今回の本は西日本新聞の連載等を基に纏められたものとのこと。私もキノコ好きで、なんだかんだ言って食事の半分以上はキノコを食べている。特に、なめこ・エノキ・マイタケが好き。去年、庭の梅の木がお亡くなりになった時に、幹の根元にびっしりとキノコが大発生したが、果たして食用なのか判別できず、そのまま根元から梅の木を伐採した。この様に、キノコ狩りには憧れるのだが、食用かの判別がつかず、もどかしい思いをしている。本書はキノコ毎にかわいいイラストがついているので、とても楽しんで読み進めることが出来る。イラストよりも先生が撮りためたカラー写真の方が良いかと一瞬思ったが、図鑑ではないのでそこまでする必要はないかとも考えた。また、カラーだと本の値段が跳ね上がってしまうのであまり得策ではないのかも。
「胞子活動歴40年を超える」という表現で思わず笑ってしまった。しかしキノコの種類も凄いけど、~~モドキって言う名前を持つキノコが結構あることを知った。これで真っ先に、マグマ大使の「人間モドキ」を思い浮かぶとは、歳がバレてしまいますね。本書で先生は毒キノコにやられた経験は少ない様に思えたが、やっぱり猛毒のキノコは怖いな。なので、しょうがないまま、スーパーでキノコを買っています。でも、スーパーでは珍しいキノコが入荷することは殆どないのでつまらない。いろんな道の駅を訪れて買うしかないか。