あらすじ
伊豆下賀茂のテニスコートで、美人プロテニス選手の殴殺死体が発見された。直後、コーチ、大会スポンサー社長と連続して惨殺され、そのすべての現場には何故か「メロン最中」が残されていた……。
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Posted by ブクログ
下賀茂の名物メロン最中が死体の周辺や胃の中にあるところから,
十津川警部は連続殺人事件だとの見立てをする。
2年前に殺された税理士の遺族が犯人の可能性がでてきた。
さまざまな揺動作戦の末,最期の殺人まで実行されてしまう。
それだけなら単純な警察の敗北だが,
さらに裏に潜む企みを阻止しようとする。
裏の裏という推理小説特有の展開。
Posted by ブクログ
メロン最中の存在は知らなかった。とにかくメロン最中が食べたくなる作品(今ドラマ化するならどこかにミルクボーイの2人を出してほしい)。京都でなく伊豆の下賀茂は知らなかったが、こちらはあまり魅力的な描かれかたではないな。
推理パートはいつもながらの強引さではあるが、高額納税者の西村さんだけにいろいろ思うところがあるのかもしれない。
気になったのは、「送検されれば……身柄は検察に預けられてしまう。今日が、最後の尋問になるかも知れなかった」という部分(271頁)。これだけの大ベテランが刑事手続を知らないとは思わないが、あえて間違いを入れて鉄道ファンに買わせるテクニックを司法関係者に向けたのだろうか。