あらすじ
「どうせなら、美しく生きてやろうじゃないか。」24歳の天才宮大工・光重朗(こうじゅうろう)が抱えるのは、幼いころ“消えたい”と思った衝動。天真爛漫な兄・みつきと木の神・ニキが気に障るものの、うらやましい……。ある日“おばけ寺”と噂される寺の新築工事が舞い込んでくる。そこに居たのは光重朗と同じく“消えたい”と願う不動明王で? 偉才・有永イネが描き出す、人間の真実!
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Posted by ブクログ
一巻よりも、この漫画が好きになれた
優しさがパワーアップしてるってのは少し微妙な表現なんだが、今のところ、自分の中でそれがしっくり来ている
「温かい」でもなく、「幻想的」とも違う、単純に「優しい」の言葉で一括ってしまうのは乱暴だが、それでも、各キャラが持ってる形が違う「優しさ」が詰まっている、この『かみのすまうところ』は、心に染み入ってくる優しい漫画だ。誰の「優しさ」が正しいってのは決められないが、私が好きなのは、みつきの愚直さが光る真っ直ぐな優しさ
1巻は長男のみつきが主役だったが、2巻は表紙からも察せられるように、次男の光重朗の葛藤と懊悩、そして、成長がメイン
ただ、まぁ、彼以上にみつき、誰よりも頼光が美味しいトコを持って行っちゃってる感はありますが、やっぱり、メインは光重朗が自分の過去を無にするのを止め、現在を見据え、末来に繋ぐ道を組み出す感じ・・・の筈です
やっぱり、有永先生の漫画は画で癒し、ストーリーで心を震わせてくれるなぁ
ドラマ化して欲しい漫画の一本。私はあまり、俳優さんには詳しくないけど、みつきは向井理さん、光重朗は小栗旬さんに演じて欲しい。それこそ、彼らレベルの才があってこそ、この漫画の魅力を全く損なわないドラマが完成して、そこに神が住まうと思うので