あらすじ
南の島国タリマレイ。第一王女イルアラは、活発で明るい太陽のような少女。王族に必須の、神や精霊(チェリッド)と意思を通じる能力(ナドゥル)を持たないため、鳥の神の息子である幼なじみエンハスを護衛役(ボディガード)に、なんとか王位継承者として認められようと奮闘中! そんな中彼女は、大国バラーバルのシーハン王がタリマレイを狙っていると知り、エンハスらを連れて王のもとにのりこんでいくが――!? 審査員絶賛! 第3回ビーンズ小説大賞優秀賞受賞!!
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Posted by ブクログ
たぶん、この話は完結してるよね…。
と思いながら自宅の本棚で見つけた本。5冊目ぐらいまでそろっていたけど、なぜか読んでいなかったシリーズ。きっと出たころには琴線に触れなかったのでしょう。ビーンズ文庫がいろいろ出していた時期だし。
ということで、読んでみる。
活発でちょっと鈍い、南の島国の王女。神々の一族だけど暗い過去もちの青年。うわ、なに、こう書くとかなりツボな設定じゃないか! と今思った。
お話もテンポ良く、難しいこともなくさらっと読める感じです。
父王が穏和に見えて隠れ意地悪なところが笑えます。妹姫も姉姫といい感じで対照的。
しかし物書きさんって一話完結と思いながらも、絶対続きの設定を考えてますね。うん。
そういうものだよね!(ちょっと共感)
Posted by ブクログ
「太陽の姫」と呼ばれるほど、活発なお姫様イルアラと鳥の神の息子エンハスとのお話。
最初は、ちょっとタリマレイの国の状況とかの背景が分かりづらくて、読みづらかったですけど、理解できると、面白くなりました。
大国バラーバルのシーハン王に自国が狙われていることが分かり、妹姫である「月の姫」タリアのふりをして、バラーバルに出かけていき、エンハスの兄の策略を防いで、見事にシーハン王からタリマレイを守るという話になってますが、ちょいラブは少なめ。
エンハスは結構イルアラにラブってのが、他の人も分かるくらいですけど、肝心のイルアラが鈍すぎて、エンハスに涙です(^^ゞ月契の意味を知らないイルアラと意味を知っていて、一人勘違いしてたエンハス。面白い。最後にイルアラから月契もらったエンハスの心情は、いかほどのものだったでしょうね。
人の種自体が違う二人が今後どうなるか非常に楽しみです。