あらすじ
ベストセラー作家、ジネヴラ・Exからプレゼントされた、オリエント急行での三日間の旅。ジネヴラは実在の人物をモデルとして小説を執筆しており、最新作の主人公(メインキヤラクター)に選ばれたローリィは、報酬として豪華列車の旅を贈られたのだ。しかしローリィが列車に乗りこむと、そこには兄、親友、元恋人など、彼女と浅からぬ関係をもつ人々の姿が。さらに列車内では件(くだん)の最新作『湖畔のキャビン』の製本原稿が手渡される。ローリィたちの人生が描かれたはずの本書はミステリで、作中で誰かが死ぬらしい……。盗まれた本、姿なき作家、そして客室の死体。絢爛たる謎に彩られた極上のミステリ。/解説=大矢博子
...続きを読む感情タグBEST3
Posted by ブクログ
アメリカの作家、ジャクリーン・ゴルディスの本邦初紹介作品。
実在の人物の人生を題材に小説を書くベストセラー作家ジネヴラ。次作の主役を任されたローリィは、報酬としてオリエント急行の旅を贈られる。いざ旅が始まると、そこには兄、親友、元婚約者が同乗しており…
うーん…星4寄りの3。
オリエント急行と聞くとクリスティの印象が強すぎて、降りられないのかなぁと思うとそんなことはなく。何回も観光地に停車する。そしてイタリア各地の情景の描写は非常に見事で、トラベルミステリとしては一級。
ただ家族間、友人間、恋人間のゴタゴタを描写する場面が長すぎて、最初に死体は出てくるもののミステリとしては非常に薄味。何より、肝の仕掛けが某名作と駄々被り(というより、よくある仕掛け)。
そして何より長い。こんな長くしなくても良いのに、というお手本のような冗長さ。
作者的には、トラベルミステリと、ロマンスミステリとまではいかないけど、愛の物語を描きたかったのかなぁと思うが、いかんせん「オリエント急行」に乗ってしまうと、読み手が勝手に古き良き古典ミステリ感を求めてしまい、勝手になんか違うと思ってしまう典型だと思った。本当に悪くないんだけど。ラストも気分爽快って感じでもないし。ちょっと残念。