【感想・ネタバレ】1日で学び直す哲学~常識を打ち破る思考力をつける~のレビュー

あらすじ

大人の教養として、好きな哲学者を一人くらいは言えるようになりたいもの。真なる知を求めて、死刑をも恐れなかったソクラテス、保証されたエリートコースを辞し、アカデメイアを設立したプラトン、数の秩序を追求し√2を発見した教団の創始者ピタゴラス……。常識や感性だけに頼らず、理性で考えられる人になるために、今こそ哲学を学び直そう!

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Posted by ブクログ

ネタバレ

≪内容紹介≫
高校の授業で少しはかじったものの、哲学をきちんと学んでこなかった人は多いことでしょう。
でも、大人の教養として、好きな哲学者を一人くらいは言えるようになりたいもの。
真なる知を求めて、死刑をも恐れなかったソクラテス、保証されたエリートコースを辞し、
アカデメイアを設立したプラトン、数の秩序を追求し√2を発見した教団の創始者ピタゴラス……。
彼らの努力と苦悩は人間味にあふれ、生きづらい現代を生きる私たちに大切なことは何かを教えてくれます。
常識や感性だけに頼らず、理性で考えられる人になるために、今こそ哲学を学び直しましょう。

≪目次≫
第一章 ソクラテス以前の哲学者たち
哲学者1 ピタゴラス――思考のラディカリズムのはじまり
第二章 古代哲学を築いた3人
哲学者2 ソクラテス――哲学のあらたな幕開け
哲学者3 プラトン――イデア論
哲学者4 アリストテレス――10のカテゴリー
第三章 近現代フランス哲学
哲学者5 デカルト――疑う姿勢
第四章 ドイツ観念論の時代
哲学者6 カント――感性の形式として空間と時間
哲学者7 ヘーゲル――炸裂する存在
第五章 20世紀最大の哲学者
哲学者8 ハイデッガー――存在と時間をめぐる思索

≪著者プロフィール≫
甲田純生(こうだすみお)
1965年大阪府生まれ。大阪大学大学院博士後期課程修了。博士(文学)。広島国際大学准教授。
『「星の王子様」を哲学する』『哲学的思考の論理』『ホモ・サピエンスの牢獄』(以上、ミネルヴァ書房)、
『美と崇高の彼方へ』『スリリングな哲学』『生きることの哲学』(以上、晃洋書房)など著書多数。

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2013年12月01日

Posted by ブクログ

ネタバレ

主に8人の哲学者の思考を紡ぐことで、哲学のエッセンスと面白さを
コンパクトに紹介してくれる。
哲学が「思考のラディカリズム」であることは分かりやすいが、それ自体が哲学の難しさというか理解不能さを表しているように感じた。
ピタゴラスから思考のモチーフを取り出し、ソクラテス、プラトン、アリストテレスからは、本質を照観するテオーリアの優先、イデア論、カテゴリー、そしてデカルトの疑う姿勢、カントの時間・空間の均質化、ヘーゲルの存在が内包する爆弾、ハイデッガーの存在と時間といった思惟が取り上げられている。
デカルトではないが、例えば「人間以外の動物のコミュニケーションは、現在という時間とのみ結びついています。」を読んで、餌があそこにあったというコミュニケーションをしているように見える蟻の行列の行動から疑問を感じたりと、批判的ではないものの鵜呑み的態度では読んでいない自分自身の思考に哲学の面白さを感じた。
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2013年09月04日

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