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大人の教養として、好きな哲学者を一人くらいは言えるようになりたいもの。真なる知を求めて、死刑をも恐れなかったソクラテス、保証されたエリートコースを辞し、アカデメイアを設立したプラトン、数の秩序を追求し√2を発見した教団の創始者ピタゴラス……。常識や感性だけに頼らず、理性で考えられる人になるために、今こそ哲学を学び直そう!
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Posted by ブクログ
哲学youtuberのネオ高等遊民さんという方がオススメしていたので読んでみました。 哲学初心者にもとっつきやすく、しかし、取り上げられている哲学者の思想のエッセンスをちゃんと説明してくれている感じがしました。 面白くて、ぐいぐい読めてしまうので、興味がある方はぜひ!
本当は、別の本を購入目的だったのですが、その本の横にあったこちらをチョイス。(著者の方、申し訳ありません) 前から哲学に関心があったのですが、難解だろうという先入観があり、なかなか手がだせなかったのですが、"はじめに"を一読し、この本なら何とかなるかなと購入。 タイトルの様に、学...続きを読むび直すレベルどころかほぼ初学者レベルでしたが、かなり安易な記述であり、意識して各章を繋げて下さっていたので、読み進め易かったです。著者に感謝。 著書では、古代ギリシャから現代に至るまで、8名の哲学者を取り上げ、その理論を具体例を交えて解説してます。 さすがにパーフェクトな理解はできませんでしたが、手元に置いて読み返したい一冊です。 いままで考えが及ばなかった"生と死"について、少しは備えるきっかけになったのではないかと思います。 あと、普段 当たり前であると思っている"時間""空間""思考"に対する構えなど。 専門性だけでなく、土台となる教養に関する読書もいいものですね。
哲学史の大きな流れに配慮しながら、哲学のエッセンスと面白さを伝えるというコンセプトの本。「哲学は思考のラディカリズム(常識的な物の見方を覆す、物事をその根本から考え抜く)である」という大きな軸となる考え方のもと、ピタゴラス、ソクラテス、プラトン、アリストテレス、デカルト、カント、ヘーゲル、ハイデッガ...続きを読むーという8人の哲学者が主に取り上げられている。 確かに哲学のエッセンスを掴むには最適の書だと感じた。奥に、ピタゴラスからアリストテレスに至る古代ギリシアの哲学については非常にわかりやすかった。数学の優位、現実への軽蔑など近代哲学のベースとなる考え方が、古代ギリシアで大体用意されていたということがよくわかった。また、「タイムマシンはありえるか?」を検討したりするベルクソンの「持続」という概念の説明も興味深かった。
抽象と具体を駆使しながら、哲学をたどる本書。哲学をほとんど知らない私でも考えながら読むことができた。哲学なので概念が多く、消化不良を起こしてしまいそうだが、幾度か読んで理解に努めたい。入門書としてよいと思う。
哲学史のことがまるで何もわからないので、これから哲学について何かを読むための経糸になってくれそうでとても良かった
ピタゴラス、ソクラテスまでは読み進めれたけど、 最後まで集中続かず断念。 しかしピタゴラスの意外な一面、ソクラテスに感じていた矛盾を少し理解できたりと情報量の多さ故に得ることができた。 以前読んだNHK出版「考える教室」よりも、もう3歩深く哲学を学ぶことができそうです。
哲学の主軸について包括的に述べられています。 私は哲学についてほとんど知識はありませんでしたが、本書で取り上げられているほぼ全ての人物の名前は知っていました。 名前は知っていてもその人物が何をしたのか、何故偉人と言われるのかは全く知らなかったので、その点について学べた点は大きかったです。 哲学を学...続きを読むぶ第1冊目としては十分な知識を得れました。
哲学の歴史の概説してくれた。 時代時代で重要な人物を取り上げながら哲学の考えがどのような変遷を辿ったのか知らせてくれた。
≪内容紹介≫ 高校の授業で少しはかじったものの、哲学をきちんと学んでこなかった人は多いことでしょう。 でも、大人の教養として、好きな哲学者を一人くらいは言えるようになりたいもの。 真なる知を求めて、死刑をも恐れなかったソクラテス、保証されたエリートコースを辞し、 アカデメイアを設立したプラトン、数の...続きを読む秩序を追求し√2を発見した教団の創始者ピタゴラス……。 彼らの努力と苦悩は人間味にあふれ、生きづらい現代を生きる私たちに大切なことは何かを教えてくれます。 常識や感性だけに頼らず、理性で考えられる人になるために、今こそ哲学を学び直しましょう。 ≪目次≫ 第一章 ソクラテス以前の哲学者たち 哲学者1 ピタゴラス――思考のラディカリズムのはじまり 第二章 古代哲学を築いた3人 哲学者2 ソクラテス――哲学のあらたな幕開け 哲学者3 プラトン――イデア論 哲学者4 アリストテレス――10のカテゴリー 第三章 近現代フランス哲学 哲学者5 デカルト――疑う姿勢 第四章 ドイツ観念論の時代 哲学者6 カント――感性の形式として空間と時間 哲学者7 ヘーゲル――炸裂する存在 第五章 20世紀最大の哲学者 哲学者8 ハイデッガー――存在と時間をめぐる思索 ≪著者プロフィール≫ 甲田純生(こうだすみお) 1965年大阪府生まれ。大阪大学大学院博士後期課程修了。博士(文学)。広島国際大学准教授。 『「星の王子様」を哲学する』『哲学的思考の論理』『ホモ・サピエンスの牢獄』(以上、ミネルヴァ書房)、 『美と崇高の彼方へ』『スリリングな哲学』『生きることの哲学』(以上、晃洋書房)など著書多数。
主に8人の哲学者の思考を紡ぐことで、哲学のエッセンスと面白さを コンパクトに紹介してくれる。 哲学が「思考のラディカリズム」であることは分かりやすいが、それ自体が哲学の難しさというか理解不能さを表しているように感じた。 ピタゴラスから思考のモチーフを取り出し、ソクラテス、プラトン、アリストテレスから...続きを読むは、本質を照観するテオーリアの優先、イデア論、カテゴリー、そしてデカルトの疑う姿勢、カントの時間・空間の均質化、ヘーゲルの存在が内包する爆弾、ハイデッガーの存在と時間といった思惟が取り上げられている。 デカルトではないが、例えば「人間以外の動物のコミュニケーションは、現在という時間とのみ結びついています。」を読んで、餌があそこにあったというコミュニケーションをしているように見える蟻の行列の行動から疑問を感じたりと、批判的ではないものの鵜呑み的態度では読んでいない自分自身の思考に哲学の面白さを感じた。 13-126
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