あらすじ
「海賊に捕まったことはある? 私はあるわ」――最果ての本屋が贈る、勇敢で、ユーモラスで、そして、あまりに切ない<真実>の物語。
【推薦】
「波乱万丈すぎる人生の果てに彼女が辿り着いたのは、訪れる者の魂を癒す小さな本屋だった。
ページをめくる指が止まらないエモーショナルな一冊」
――辻山良雄(本屋Title店主)
「チンピラでメンヘラな過去を経て、マザーテレサのような現在に至る本屋さん。
かっこよすぎる!」――花田菜々子(蟹ブックス店主)
【あらすじ】
ニュージーランドの最南端、マナポウリ湖のほとりで、ルース・ショーは夫とともに小さな本屋を経営している。
今や70代後半となった彼女は、これまで世界を股にかけ、冒険に満ちた人生を過ごしてきた。海賊に捕まりながら
太平洋や南シナ海を広範囲に航海し、養豚農家、海軍(脱走)兵、違法な賭博師を経て、シドニーのキングス
・クロスで麻薬中毒者や売春婦とともに働き、各地の教会でシェフを担当し、環境問題についての運動にもかか
わり、夫のランスとヨット「ブレイクシー ガール号」を所有し、舵を取ってきた。
逮捕歴は2度。結婚歴は4度。
ルースの放浪と冒険の根底にあるのは、深い喪失と長きにわたる苦悩だった――。
【目次】
第1章:二軒の小さな本屋
第2章:はじめての本、はじめての商売
第3章:時機をうかがう
第4章:ネーズビー
第5章:一九六三年、霧
第6章:海軍へ
第7章:スチュアート島、ランスとの出会い
第8章:大司教のもとで
第9章:船に乗る
第10章:〝一瞬だけ〟の窃盗犯
第11章:ふたたびの悲劇 第12章:ラバウルに到着
第13章:「心配して」
第14章:故郷からの手紙
第15章:夜逃げ
第16章:おとなしく流されてはいけない
第17章:いかれ帽子屋の館
第18章:結婚、マリファナ、動物園
第19章:ある種の魔法
第20章:おおいに反抗し、服従は少なく……
第21章:反対派のために戦う
第22章:故郷が呼んでいる
第23章:帰郷
第24章:ランスの冒険
第25章:息子の行方
第26章:青い目のわが子
第27章:世界の果ての本屋さん
第28章:ホーム・ストリート
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Posted by ブクログ
ページが進むほど話しにのめり込んでゆく。
波瀾万丈な生き様がいい意味であっけらかんと記されており、読み終わる頃には、書き手と読み手が一体化しているような気が。
想定していた内容とは180度異なったが、大変面白かった。傑作です。
Posted by ブクログ
波乱万丈って言葉が陳腐に感じるほどの壮絶な人生
それなのに自己憐憫が全くない
ただ、前に進んでいく
その人生の果てに、地球の果てで開いた本屋
そこは彼女の地元なので、オデッセイみたいだ
Posted by ブクログ
ルースさんの波乱万丈な人生を
追体験できたような気がする。
人生、人それぞれいろんな事があるんだな…
そう考えると自分の今の状況もちっぽけに感じる。
それくらい壮大な人生の物語が
たくさん詰まってた。
いつかルースさんみたいに
小さな本屋さん、やってみたいなぁ…
なんて、思ったりした。
Posted by ブクログ
ニュージーランド最南端の小さな街で本屋を営む著者ルース。
1946年生まれの彼女の人生は、波瀾万丈。
逮捕歴2度、結婚歴4度、レイプ、薬・・・
事実は小説より奇なり、というが、まさにルースのこと。
彼女の破天荒な人生の奥にあるのは、
10代のときに受けたレイプ、その結果の出産、里子した子どもとの別れ・・・
以後、人との関係を続けるのが怖くなってしまう。
一つの土地にとどまらず放浪、関係が深まると、そこから逃げる。
その彼女が、中年を過ぎて、かつての婚約者と再会、
やがて本屋を開く・・・
正直言って、あまりにも彼女の人生が想像を超え、
保守的な暮らしをしているわたしにはついて行けず、
後半は斜め読みしてしまった。(執筆時75歳)
書店経営者としてのコラムも挿入されており、そちらは本好きとして共感。
ニュージーランドの小さな土地に、
こんなにもいろいろな人がやってくるのかと驚かされる。
きっとこの本を手に、今も、ルースの書店には様々な人が訪れているのだろう。
穏やかな美しいオセアニアの国々が、こんな歴史を持っていたのかと、
その点もおもしろかった。
Posted by ブクログ
タイトルで誤解が生まれる…。本屋さんの話、ではなく、本屋さんを営む女性の波瀾万丈な自伝。
本屋が好きで手に取った一冊だったので、期待外れかなと思いきや、かなりの読み応え。濃厚すぎる日々は、日本ではありえないことばかり。この環境だと、誰1人信じられなくなりそう…。
文化の違いという簡単な言葉でまとめてはいけないくらい、世界のむちゃくちゃな現実を突きつけられた。
Posted by ブクログ
世界の果て(ニュージーランド最南端)にある、素敵な本屋さんを舞台にした物語なのだろう...と思って読んだら、ほとんどがこの本屋のオーナーである女性のこれまでの人生が語られる自伝的内容でした。
確かに、本になるくらい誰にも真似の出来そうもないエピソードが満載でした。試練もたくさんあったようですが、その都度苦しみ、考え、何度もリセットして新しい生活をスタートさせていくその様子はまさに「レジリエンス(復元力、立ち直る力)」だと思います。
レールから逸脱しないように地味〜に生きていても壁にぶつかることが多々あり、その度に心が折れそうになりますが、この本の著者の経験に比べたら私の悩みなどもはや砂粒級の小ささに違いない(笑)私にとってはメンタル面においても効き目のあるお話でした。それくらい迫力のある物語です。
本のタイトルになっている本屋さんについては、最後の方に少し書かれているだけでした。素敵な本屋さんのようなので、写真はカラーでもっとたくさん見てみたかった!
Posted by ブクログ
70歳の女性の波瀾万丈な人生の回顧録。
普通70年も生きていれば、どんな人だっていろんな目に遭ったりいろんな体験をしているものだと思うけれど、筆者は16歳でレイプされ妊娠し、出産して子供は奪い取られるように養子にされてしまって、子供が21歳になるまでは探してはいけないことになっている。
以降の人生は少しでも幸せになりそうになるとすぐに逃げ出し、新天地を求め、だいたい不幸のドン底にいることで安心して、また幸せになりそうになると逃げ出す。放浪癖みたいになっているから、波瀾万丈になるのも仕方がない。
おそらくRHマイナスなのだろう。2人目を孕っても赤ちゃんは母親の抗体のために、極度の貧血になってしまって心不全ですぐに亡くなる。また不幸に一層の拍車がかかる。
そのうえ捨て鉢なのか、犯罪的なことでも軽いものなら手を出してしまう。面接に行くための服がないからと、街中を丹念に観察して、洗濯物から一揃え作ってしまったくだりなど、だいぶ仰天した。
もしやったとしても、書くかなと思っちゃったのだ。わりと万事がそんな感じ。
今は落ち着いておられるようで良かった。