あらすじ
世界的に活躍する科学者による、キャリアデザインと創造的に仕事をする方法。後悔しない人生の決断の仕方、誰もがクリエイターとして仕事をするためのアイデアなど、理系学生のみならず文系・ビジネスパーソンにも役立つ。「はてなブックマーク」で1000エントリー超えをした『幻の原稿』を加筆修正。待望の書籍化!
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Posted by ブクログ
君たちに伝えたい3つのこと
2025.08.02
私は現在医薬系の学部に所属している大学生である。創薬研究者になって新薬開発や改善に携わることで多くの人の苦しみをなくすことが私の将来の目標である。これは幼稚園児の頃からぼんやりとずっと頭にあったことである。
しかし夢の実現に向かって今の所、順調に進路選択をしているはずなのに漠然と不安を抱えている。
例えば資格などが取れないこの道で本当によかったのだろうか、自分は本当は勉強が好きではないのかもしれないのに研究という職でやっていけるのか、将来研究者と家庭を両立できるのか、自分を認めてくれる人に出会うことができるのかなど挙げればキリがない。
そんなときにある教授がこの本を勧めてくれた。この本は研究界隈の厳しい現実をこれほどかと見せつけつつも、自分の選択を少なからず肯定してくれるものであった。
・若いうちにクリエイティブな職に飛び込め
歳を取ってからではチャレンジの負担がでかい。
若さは今だけ。
・研究は未来の医学の先行投資である
医学部の人が研究しなくなってきている+女性は未だ少なく国のためにもとくに尊重される
加えて進路選択になげやりになっている医学生に比べて、大学1年の現時点で将来のことを真剣に考えている自分自体が肯定されたような気がした。不安は尽きないがそれが人生の醍醐味。餓死して死んだ人など周りにいない。最悪1人でアルバイトして生きればいい。先の不安に頭を抱えても意味はない。今を大切に!!
Posted by ブクログ
何だか身につまされる話だったなぁ。
ずっと臨床がやりたくて、その時は役に立っている感があって、研究の事は特に考えていなかった。
読む本も患者さんとのやりとりや大変でもひたむきに頑張る臨床家の話だったり。
中途半端になるよりは、臨床に全力でそれはそれで良かったと思う。
本当に研究をやりたかったら何らかの行動を起こすはずだし、それをやった人だけが実績を残すのだと思う。
全然研究ができない10年目もきついけど(役割的には教えないといけない立場だから)、この後の戦略をどうするかと考えるきっかけになったと思う。
研究と臨床の両方できる人間を育てる、というのは、やっぱり研究を専門としている人には敵わなくて、ある程度のものになってしまうのかも。もうそうしたら臨床の一部だね。
他職種とのコラボレーションで良い影響を起こす。
教育の拠点となる。マネジメントをしっかりやる。
Posted by ブクログ
若くして研究者を目指す人はぜひ読むべき本。過激な書き方だが、中身は至って王道である。
私にとってみたら、やはり50歳の最短コースエリートである筆者が書かれた本だという気がした。基礎研究を若くから深く掘りたい方にはお勧めの本だが、世の中には先生の考えられるようなタイプの研究者ばかりではないので、そういう意味では内容が狭い気がした。
しかし、研究者を目指す人もそうでない人も、やりたいことが見つからないという人はぜひ読んでみる価値のある1冊。
Posted by ブクログ
この本は僕の人生を変えた本。
というと大袈裟だけど。。。
かなり考えをかえさせてくれた。
例えば、
ルーチンワーカーではなく、クリエイターを目指せ!
だとか。
僕クリエイティブな仕事してるけど、やってることはルーチンワーカーなんだよね。
同じことの繰り返し。ってやつ。
ほかの職種の人たちよりかはクリエイターなのかもしれないけど。
そう、だからね。
挑戦しろ!
ってことなのよ。人生は一度きりなんだから。
定年からの第二の人生なんて遅いよ。
若い時にしかできないこと。
40までにしかできないこと。
あとは定年後を謳歌しようよ。
的な。
クリエイティブなことをしていくにはやはりリスクがあるのです。
それをどぅやって切り抜けていくか。ですね。
You can't have everything.
なのだから。
だから僕も挑戦します!!!
Posted by ブクログ
「You can't have everything.」「人は自分が選んだものでできている。」私たちは大人になるにしたがって、何かを選ぶことを義務付けられていく。そして、それはつまりその岐路に至っては、何かを捨てなければいけないことを意味している。その選択は何も仕事だけにとどまらず、考え方、思想、趣味、好物など多岐にわたる。この本において著者は、伝えるべき3つのこと(1.人生における目標と戦略が必要、2.誰かのためではなく、自分のために生きる、3.クリエイターを目指せ)をあげている。大まかな外枠だけでなく、この本においてはところどころで読み止まって、考えさせるべきことが多かったように思う。人生には、立ち止まって考える期間も、時には必要なのである。
Posted by ブクログ
医師免許を持ちながら医者ではなく、医学者である著者が、人生と仕事についての考えを述べた本。目標と戦略を定め、自分の為に生き、クリエーターを目指すという3つの方法が紹介されている。耳が痛いけど、内容には納得。
Posted by ブクログ
物議を醸したというのでもっと激しいかと思った。医学の世界では極端ならな発想なんでしょうか。適性はあるので誰もがクリエイターという訳にはいかないが「高度なルーティンワーカー」という選択肢もある。セイフティーネットを意識して、決断を先延ばしすることがないよう気を付けたい。
Posted by ブクログ
研究者人生について。大学生向け、特に医学部の学生向け。過激すぎるとして雑誌掲載を断られたそうだが、それも納得の内容。半分が落ちる試験なんか簡単だ、すべて一番を目指せば、体調が悪くて2-3番でも余裕で通るのだから、など、一種ふっきれた書き方には好き嫌いが分かれるかもしれない。世の中の仕事の大半はルーチンワークで、クリエイティブな仕事はごくわずか。ただし、そこには犠牲も伴う。結婚は大きなハンディキャップだし、子供なんかいるとまず大成しない、という身も蓋もない内容も多い。前半部分は医学部を出て研究者になることのメリットが語られる。著者は医学部を出てそのまま研究者になった人らしく、研修医の二年間は全く無駄なので、すぐに研究を始めることを勧めている。とりあえず2-3年臨床をやって、、、などの中途半端な立場は全面的に否定している(じゃあ医学部に行かずに理学部に行けば、大学生時代が二年短くなってもっと有利じゃないかとも思うのだが、医学部の6年間は人体について学ぶ、意義のある時間なんだとか)後半は実験の進め方やインパクト・ファクター、ラボの運営などなど。飲み会などでは話に出るが、公の場ではあまり語られない内容で、研究者生活をのぞき見るためには良いかも。・銅鉄実験。銅でこうだったから、鉄ではどうでしょう的な、創造性のかけらもない実験■研究者はストレートに自分のために生きているのです。その結果として他人が幸せになればそれでいいのです。ところが臨床医は違います。他人のために生きているけれども、結果的にそれが自分のためになっているのです。
Posted by ブクログ
臨床医を貶め過ぎな感は、正直尊敬できない。
ただし、日本発の臨床論文に革新的なものが無いのは、同意できる。
後半の研究ノートやプレゼンに関する内容は参考になった。
Posted by ブクログ
アムロとシャアの例えが面白く思わず手にとって読んだ。基本的に医学生向けの内容だが、クリエーターとして働くことに挑戦したいと思える。後半の上司との付き合い方や仕事術は社会人にも参考になるのでは。
Posted by ブクログ
著者自身も最後に書いているが、"You can't have everything"ということ。
研究者に限らず、自分のやりたいことに対して、それを達成するために「ファーストオーサー(自分)の責任」で取り組め。ということ。
如何にすれば、目的達成が可能かを考え取捨選択していくことが大切だ、と。
Posted by ブクログ
著者は、東京医科歯科大学医学部医学科卒業、順天堂大学大学院医学研究科修了(医学博士)。同年より理化学研究所フロンティア研究員を経て、ワシントン大学医学部ポストドクトラルフェロー。その後、日本ロシュ研究所主幹研究員を経て現職の九州大学大学院、医学系学府主幹教授として活躍している。
著書に「明日を拓く新次元プロテミクス」「細胞周期イラストマップ」等著書・論文多数。
本書は、元々は理系研究者のキャリアの選び方や、仕事とは何か、どうやって研究を進めればいいのかということを歯に衣着せずズバッと書きためたものが掲載寸前になり「内容が過激すぎる」という理由からボツ減原稿となったものである。
そのボツ原稿をウェブ上で公開しかつ、理系だけではなく、文系の人にも共感できるような内容に大幅に修正を加えたものである。
著者が言いたいことは
一度きりの人生を後悔なく楽しく、エキサイティングに過ごすための方法として以下の3つを示している。
①人生いは「目標」と「戦略」が必要でそれは理性的に自分で決められる
②誰かのためでなく、自分のために生きよ。結果としてそれが人の役に立つ
③まずはルーチンワーカーではなくクリエイターを目指すべき
医学部を卒業しているものの医者という職業ではなく、医学の研究員としての道を突き進んでいる著者。
大筋は医者不足という目先の問題より数十年後のことを見据えた日本の医学界に警鐘を鳴らし研究員不足に歯止めをかけるべく医学生を中心に著者なりのアドバイスをしているというような内容。
確かに「内容が過激すぎる」という理由からボツになったこともあり、確かに極端な意見も多いことは確かではあるものの、それは著者の医学界に対しての熱い思いからくるストレートな表現であり正論であり理解できることも非常に多い。
中には修正も加えられ理系のみならず学生だけではなく、私のような文系のサラリーマンでも有益な情報も多く見られた。
内容的に興味を持ったのは今まであまり知らなかった「研究」や「論文発表」というような文系の私からすればあまり聞いたことのない世界。それが赤裸々に書かれてあり非常に興味深かった。
代表著書はまさしく「医学?」的なものであり本書は異質であり、反論も予想されながら執筆したという。
それほど気合いの入った一冊。
通常の本とは少し違った雰囲気を感じる一冊となった。
文章は論文的ではなく非常に読みやすく論理的にまとめてあり理解しやすかった。
Posted by ブクログ
人生に戦略が必要とか、まあそういう部分は役に立つというか、過去の本にないほどクリアカットに明快にズバズバ切り込んでいく感じです。ただ、その分不快になる部分も多いです。
☆5つの部分と☆1つの部分とがあるので平均して☆3つです。
Posted by ブクログ
どう生きるかは個人の選択。
著者のような生き方を望む人は是非著者が書かれているように実践すべきだと思う。
私自身は新たな価値の創造というものに、生きていく上での"価値"を見いだせないので、著者が言うクリエイターにはなりえないが、しかし世間の評価を受けるという意識は、クリエイターであるか否かにかかわらず大切なことだと思う。
著者が序章で書いているように、要は本人が後悔しなければ、どういう生き方をしようか問題ないということで。
でも、目的志向で行動を選択すると考えてしまうと、生きる目的がない人間は死ぬのが合理的となってしまうんだよな。その場合後悔しようがないという意味において、原理的に合理性が保証されているという悲しい現実が・・・
Posted by ブクログ
帯の「内容が過激すぎる」「幻の原稿」というコピーに惹かれて購入。これは正直誇大広告気味ではなかろうか。 九大の医学系大学院の教授が著者なので内容はそっち寄りですが、文系の学生やビジネスマンにでも活かせるものになっています。 人生の目標を見据えてその為の戦略をしっかりと敷き、無駄な寄り道をせずに自信を持ってその道を行け!ということ。