あらすじ
「ぶたぶた」シリーズなどで、ふんわりとした不思議物語を発表している矢崎存美の最新不思議物語。池沢香絵は、探偵事務所で雑用バイトをしている女の子。彼女は小さな頃から“ちょっとした”不思議を何度も体験している特技というか、特異体質をしていた。しかし、特に超能力や霊能力があるわけでもない普段はいたって普通の女の子だ。そんな彼女がバイトをしている探偵事務所に、ある日不思議な依頼が舞い込む。「あるはずのない道に消えた人を探して欲しい」というのだ。不思議な事件は、香絵にとってはわずらわしいものでしかなく、いまのバイト先にももちろんそんな特異体質のことは話していない。しかしうっかりと依頼内容を聞いてしまったため、行きがかりで調査を手伝うこととなった。彼女が体験した、不思議な事件とは……!? ※電子版は文庫版と一部異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください
...続きを読む感情タグBEST3
Posted by ブクログ
探偵を介在させて現実の隣の場所を時折のぞくファンタジー
主人公のなんでもない語りが独特の妙で素晴らしい
小説構造自体は大きいものでないちょっとした話だが
そのスケール内でかなり上手く処理していて感心
ただ4話目だけやや違和感が
不思議な感覚
作品自体は完成されてると思う。
ただ、各章の終わり方がスッキリしない気がする。
その割に、次の章に入ると何となくモヤモヤが取れて行く。
でも、疑問は残ったままなので、シリーズ全てを読まないと解決しないかな?
読み易くて良いんだけど何かが頭に引っ掛かる。
Posted by ブクログ
主人公 香絵は、子供の頃から幾度となく体験する“不思議なこと”に嫌気が差して、東京で一人暮らしを始めた。
けれど バイトを始めた探偵事務所にある日 不思議な依頼が舞い込む。
それは、「あるはずのない道に消えた夫を探してほしい」という依頼で――
たまたま居合わせたことから調査を手伝ううちに、少しずつ 彼女の心境が変わっていく・・・
ほんわか和むミステリー小説。