あらすじ
妻が稼いで、夫が家事。それだけで、なぜこんなに生きづらいの? 社労士事務所を経営している岩瀬麻衣子は、結婚するときに仕事を辞めると申し出た夫の耀太に家事と子育てを任せ、大黒柱として日々の仕事に邁進していた。しかし世間の不理解や冷たい目、お互いの役割分担への不満、さらに忙しさですれ違う生活のなか、ある決定的な出来事が起こり、とうとう二人は離婚することに。だが、麻衣子には育児、耀太には再就職という高い壁が立ちはだかり……。うつのみや大賞2025〈文庫部門〉大賞受賞の著者、文庫最新刊! ※本書は、2023年3月に刊行された『セクシャル・ルールズ』を改題し、加筆・修正したものです。
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Posted by ブクログ
昨日買って、今朝読み終えた。止まらなかった。
バリキャリと専業主夫という役割を決めただけなのに、どちらにも適正があったからなのに次第に苦しくなってしまう。
周りの偏見だけじゃない。
自分が自分を見下してしまう苦しさに心当たりがある。
二人とも、どこにでもいそうな無難なキャラクターではなく実在する誰かのようで、自分や周りに重ねてしまって、エピソードのひとつひとつに相槌が止まらなかった。
Posted by ブクログ
社会保険労務士の麻衣子と、専業主夫の燿太の夫婦。もともとキャリア志向のある女性と結婚する際に、仕事を辞め、子供2人の世話まで自分がすると言ってしまい、引き下がれなくなった夫。
最初はよかったが、生活費を稼ぐ妻にだんだんと引け目を感じ、帰りが遅く時々派手な化粧をする妻に対し浮気を疑い始める夫。そして妻のバッグに小型のICレコーダーを仕掛けるが、やがてそれが発覚し2人は離婚することに…
妻の収入が夫よりも高いというご夫婦も世の中にはいるだろうし、この小説のように夫が完全に専業主夫というパターンもきっとあるだろうな。僕には想像しかできないが、だんだんと外で働く妻に負い目を感じる夫の心情は少しは理解できるものの、おかしな方向に向かってしまうクズさにはガッカリした。
また妻が社労士として経営している社労士事務所で、サボっているのがバレてクビになりSNSなどで誹謗中傷しはじめる若い女性が登場するが、こういうのは今どきもきっとあることだろうな。
ラストは夫婦がお互い歩み寄りを見せて、行く末に光が差しているのがよかった。