感情タグBEST3
このページにはネタバレを含むレビューが表示されています
Posted by ブクログ
この本を最初に読んだのは中学生の頃。
長く再読してなかったけど、ふと全部読み返してみたくなって。
中学生の頃はそんなに多くの本を読むことはなかったけど
銀色夏生さんと藤本ひとみさんの本だけはかかさず読んでいた。
恋する時間いたワタシに愛はまだ遠くて
銀色さんの紡ぎだす言葉と景色にただただ感嘆した。
特に珍しい景色でなくても、現実のワタシの目からは
銀色さんの景色の色がどうしても見えなくて
大人になればワタシにもこんなに青く白く静謐な景色が
見えるんだろうか…と憧れながら何度も何度も本を広げた。
大人になっても、やっぱり銀色さんの写真と
言葉を置いたスペースの余白と行間と景色がとても好きだなぁと。
中学生当時、夢と光を追いかけてばかりで
夢見がちなワタシには見えないことばかりだったけど
ココロの心情を通して見る同じ景色の違う表情を幾つも経験した今
いろんな時間のアルバムを見ているようで少しくすぐったい。
Posted by ブクログ
すりきれたFMの
赤いLEDは下2個点滅
君が見つけたなにかを
見えたと思った
250分の1秒後
1万光年の川向こうで
背を向ける君
君の願いと
僕の願いと
銀河は叢雲に覆われ
最後の月の光に
一度だけ輝く雫
写したはずの
ぼくのフィルムは
黒く
濁った