あらすじ
刈っても抜いても生えてくる雑草。そのしぶとさの秘密は「徹底的な合理性」にあった。なぜ雑草は、バラバラな性質のタネを残すのか。どのようにして、芽を出すタイミングを見極めるのか。変化の激しい環境を生きるために雑草が身に着けた、合理的な生き方とは。今を生きる雑草たちに向けた、予測不能な自然界をたくましく生きるためのヒントに満ちた一冊。
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Posted by ブクログ
「雑草魂とは、がむしゃらに生きることではない」
この言葉が、いちばん心に残った。
最初から作者の語り口がとても面白い。「読んでも読まなくてもいい。でも、もし気になったら続きを読んでほしい。もしよかったら一冊買ってほしい。100冊買ってくれたら、誰か一人の首がつながる」――そんなユーモアのある言葉が次々に出てきて、最初から楽しく読み進めることができた。
そして、読み進めるうちに「雑草」のイメージが大きく変わった。
雑草は、ただがむしゃらに生きているわけではない。
どこでも生えるように見えて、実は生えるタイミングや場所を選び、環境に合わせて生きている。
たとえば、タンポポは根を残せば、また生えてくる。
植物によっては、横に広がるのではなく、根を縦に深く伸ばして、雨が降らなくても土の中の水分を得て生きていく。
「置かれた場所で咲く」というよりも、
「自分がどこで咲くのが一番いいのか」を考えているように感じた。
これは人間にも通じるのではないかと思った。
どこにいても、誰とでも仲良くできるわけではない。
自分の才能や力を、どこでどう生かすのか。
自分が一番よく咲ける場所を選ぶことも、生きていくうえでは大切なのかもしれない。
もう一つ印象に残ったのが、
「大人はみんなと仲良くできないことを知っているのに、子どもには『みんなと仲良くしなさい』と言う」
という視点。
大人は、自分に合う人や距離を置く人を選びながら生きている。
それなのに子どもには「みんなと仲良く」と言う。
兄弟げんかについても、大人が「けんかをやめなさい」と言うのは、子どものためだけではなく、大人にとって都合が悪いからという面もある。
そう考えると、これまで当たり前だと思っていた「みんなと仲良く」という言葉にも、大人の都合が含まれているのかもしれないと気づかされた。
タイトルから想像していた以上に、これは「雑草の生態」を通して、人間の生き方を考えさせてくれる本だった。
雑草は、ただ強く、がむしゃらに生きているのではない。
環境を見極め、タイミングを待ち、自分が生きられる場所を選び、しなやかに生きている。
「雑草魂」という言葉の意味が、私の中で少し変わった。
がむしゃらに頑張るのではなく、自分が咲ける場所を見つける。
雑草を見る目が変わるだけでなく、自分の生き方についても考えさせられる一冊だった。
Posted by ブクログ
専門家的に研究結果を教えてくれる感じの本だと思って読みはじめたけど、体感としては、
植物の知識:ライフハック=3:7
ぐらいでおもしろかった。
雑草の生き方は人間にも応用できることを、著者の経験も踏まえて教えてくれる優しい本だと思った。
「脳科学的に」とか「先人の教えを通して」生き方を教えられるより、「植物はこうやって生きてるよ」の方が、私には納得感があった。
なんでか理由を考えてみた。
私は想像もつかないものが苦手だ。
「自分の1部でありながら、見ることができないので想像するしかない脳」や「知らない人間の人生」よりも、「私が見たことがある植物の話」なのでするする入ってきたのではないかと思う。
「人生に悩んでるけど、よくわからないことに触れたり、他人に説教されたりは嫌!」という、私みたいなわがままな人に、とてもおすすめな自己啓発本かもしれない。
あと、「植物図鑑には人間の解釈が載っていて、植物の生き方が必ずそのとおりであるとは限らない」という内容が好きだなと思った。
Posted by ブクログ
雑草というものを勘違いしていたことを知った本。雑草魂という言葉があるように逆境に負けずに頑張るイメージでいたが、実は雑草たちが取っているのはコスパが良い賢い戦略だった。
Posted by ブクログ
<目次>
第1章 雑草は「変えられないもの」を見極める
第2章 雑草は「置かれた場所」で芽を出さない
第3章 雑草は踏まれても起き上がらない
第4章 雑草は、頑張らないから生き残る
第5章 雑草はうまくいかないときに根っこを伸ばす
第6章 雑草は、目立たず花を咲かせたい
第7章 雑草は「地上」と「地下」を使い分ける
第8章 雑草の「らしさ」は誰が作るのか
第9章 雑草は「変化」を巧みに利用する
<内容>
さまざまな雑草を紹介する本かと思ったら、雑草をモチーフに人生訓のような本だった。目次が全てを物語っている。そういう読み方をするのなら、この本は役に立つ!