あらすじ
六本木界隈で事件が起こると、あるいは芸能スキャンダルがあると、必ずと言っていいほど、あるグループの関与が取り沙汰される。捜査当局から、ついに準暴力団と規定された関東連合だ。いったい彼らは何者なのか。なぜそれほど影響力を持てるのか。数々の事件の背景には何があるのか――。捜査当局はもとより、関東連合幹部、暴力団関係者を直撃。さらに、暴走族、チーマー、ギャングと変遷した昭和・平成の不良少年シーンを、著者の実体験も交えて辿る。綿密な取材・分析から見えてきた、新しい反社会的なネットワークの正体に迫る。
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アウトロー好きにオススメ
面白かった。少し前にメディアを騒がせた関東連合の成り立ちや現状がよくわかります。
メディアがよくわからないまま、『半グレ』と名付けて定着してしまってるんですねえ。
東洋ボール事件が結局どんな事件か気になりました。
Posted by ブクログ
失礼ながら『実話ナックルズ』だからな~・・・という先入観を持って読み始めたけど、この本は高純度なノンフィクション作品としてとても面白くて読み応えがあった。
『実話ナックルズ』元編集長の著者が「当事者の視点から取材する」という取材方針を貫いていて、各所に関東連合のメンバーに実際に接触して取材した部分が出てくるところに絶大な説得力があった。
わたし自身「関東連合」については「最近、芸能人の犯罪がらみでよく名前を聞くなあ」という程度の認識で、暴力団系の新書・単行本などもちょこちょこ読んではいたけれど、他の本では「関東連合」=半グレ集団という中途半端な表現が多かったので、この本を読んで「おいおい、半グレどころじゃないじゃん!なんだよ!半グレって!」って思った。
この本には「関東連合」の誕生・歴史と組織構成、その性質と実態、巷を賑わした事件と「関東連合」の関わりに至るまで詳細に書かれていて、著者の久田さんが文中挙げている本田靖春著『疵-花形敬とその時代』に匹敵する、現代の日本のダークサイドを鋭敏に切り取ったひとつの歴史資料とも言えるのではないかと思う。
言い過ぎたかも。
でも、こういう系の本では久しぶりに面白かった。
『新宿スワン』とか『土竜の唄』とか、ちょっと違うけど『闇金ウシジマくん』とかのアウトロー系漫画が好きな人は読んで損なし。
Posted by ブクログ
聞いたことはあるがよく判らない。読んで見てもよく判らない。エピソードの一つ一つはえげつないと思うが。
大阪と茨城県を行き来する生活だからかな。
Posted by ブクログ
関東連合の歴史を辿る本書は新鮮でためになった。がしかし、随所に出てくる関係者の証言がどれ程の信用が置けるのか疑問で、その点でゴシップ誌の域を出ていないのが残念だった。
Posted by ブクログ
ヤクザ、暴走族、チーマー、ギャングなどの流れから、最近現れた関東連合という存在についての新書。この業界に詳しくないので、そういうものか、としてしか読めませんでした。ノンフィクションというほどの重みはないのですが、それなりの記録の書としての意味はあるのだと思われる。なかなか実体を追うのは難しいのだろうが。