あらすじ
財政危機の千葉市の市長に全国史上最年少(※2009年当時)で当選した熊谷俊人市長。 本書では、若き市長が3年間にわたる行政改革と公務員改革のすべてを自ら綴るとともに、「公務員は本当に無能なのか?」「市の職員の給与は高すぎるのか?」など、市民の抱く疑問にも鋭く切り込む。政治・行政・街づくりに興味のある方も必読! 地方から元気になれば、日本に明るい未来は必ずやってくる!!
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冷静かつ現実的
公務員本というと、あれがダメこれがダメと批判だらけか、歴史や法、他国の政策を引いてきた理想論や小難しい話が多いが、この本は違う。
冷静に公務員とはどのようなものか、その仕事の性質、民間との違い、具体的な施策まで現実的に書かれている。
しかし、公務員を取り巻く厳しい環境は変わらない。いかにこれから変わっていかなければいけないのかがよくわかる。そのために住民も文句を言うだけではなく、しっかりと政治に参加していかなければならない。住民自治然り選挙然り。
地方自治体では、議員が名誉職のように年寄りばかりのところがあるが、そういったところに若い力が入っていかなければいけないだろう。
市長は住民に選ばれた社長、議員は同じく社外取締役。公務員は彼らの政策を実現するための手足。そして、その意志決定する人間を選んだのは、我々住民。
著者の熊谷市長が2020年1月時点で3期目を勤めていることをみると、その政策が評価されているということなのだろう。
この本が出たのが8年前。しかし、私が住んでいる地域の行政を見ると、この本に書かれている昔の状態のままではないかと感じる。
自分達が住む地域づくりのためにも多くの人に読んでもらいたい本。
Posted by ブクログ
【内容】「公務員は本当に無能なのか?今改めて考える市長の役割と職員の意識改革!」。財政危機の千葉市で奮闘中の史上最年少市長(2009年当時)が綴る行政改革と公務員改革のすべて。 (「BOOK」データベースより)
【感想】最年少市長の書いた地方行政の本・公務員の本。タイトルに惹かれて手にとった一冊。千葉市で行った行政改革を基に、公務員の意識改革・市民の意識改革について記されている。 ほぼ、同世代の若い市長が、信念をもって改革を続けていることを敬意を示すとともに、応援したいと思った。
内容としては、市民が協力して地域づくりをすすめる重要性を説いている点が印象に残る。「市民も職員も、どちらも大切な市の運営者。それを理解したうえでパートナーシップを構築することができれば、もっともっと理想的な街づくりができる」(P207)、「行政でなくてはできないことがある。行政だけではできないことがある」(P198)「市民はユーザーではなく、ステークホルダー(株主)、市の共同運営体の株主のひとり」(P175)「(職員は)しっかり市民と向き合い、行政なりの考え方を説明することで、自分たちと同じ立場に立ってもらうことを目指すべき」(P121)としている。
変わる時代の中で、その時代に相応しい地方行政のあり方というものがあると思うし、市長の役割、公務員の役割、市民の役割があると思う。だから、それぞれが、それぞれの立場でできることを考え、行動することが大事。自分もその一端に携わる者として、できることを進めたい。