あらすじ
一年前、偶然出会ったお婆さんに会いたい。しかし手掛かりは、庭に沈丁花が咲いていたことと、お婆さんが発した不可解な言葉だけ――。思わぬトラブルでサッカー部を辞め鬱屈した日々を送る航大。春を告げる沈丁花の香りに、あのときのお婆さんを思い出し、記憶を頼りにその家を探していたところ、美しい庭を手入れする無愛想な大学生拓海に出会った。拓海は植物への深い造詣と誠実な心で、航大と共に謎に向き合う。植物が絡む細やかな“事件”を通して周囲の人間関係を見つめなおす、彩りと優しさに満ちた連作ミステリ。鮎川哲也賞優秀賞受賞作。/【目次】春の匂い/鉢植えの消失/呪われた花壇/ツタと密室/勿忘草をさがして
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Posted by ブクログ
ものすごく激しく心が揺さぶられるわけではないけど、じわっと涙が出るようなそんな物語。
淡々と心穏やかに過ぎてゆくかと思いきや、最後に一番大きな感動がありました。
そして、読み終えたとき心が温かくなりました。
全編を通して花や植物が出てくるので、余計に心が温かくなるのかもしれません。
花や植物を通した謎解き的な部分は、これまでに読んだことのない面白いストーリーだなと思いました。
登場人物も魅力的で、まだまだ彼らの話の続きをもっと読みたいと思わせられるような終わりでした。
Posted by ブクログ
創元推理文庫を集めている、と言う理由だけで買った本
新人作家のライトミステリー、そして新刊発売予定日以外の前情報も伝わってこなかったので期待度は低かった
が!
これは当たりだなあ
•植物特化型の国内ミステリが目新しく知的好奇心をくすぐられる
•会話がしっくりくる
特にヒロイン的な立ち位置の子とのやりとりは、悪い意味でラノベチックな現実味のないものを予想していたが、そうではなかった
•表題作を最後に持ってきた構成
内容的にこの並びは必然かもしれないが、〇〇〇が明らかになる場面には気持ちよくやられた
万人にオススメできる穏やかな連作短編ミステリー作品(ラストにガツンとくるかも
今後の展開性も感じさせるし、いつの日か映像化されるのではないか
解説は無いんかーい!
2冊目待ってます
Posted by ブクログ
部活を辞めて無気力に生きる男子高校生と、植物を愛し祖母の庭園の世話をする男子大学生が身の回りで起こる事件を解決していく。
日常の謎ジャンルに分類されると同時に二人の成長の物語でもある。植物についての知識、その花を調べながら読んだりと楽しめた。
真紀さんは伊坂幸太郎さん、相沢沙呼さん、知念実希人さん等が好きだとインタビューで語っている通り、本書を読むとなるほど影響は受けていそうだと感じた。
今後も様々なミステリーを描いてほしい。