感情タグBEST3
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Posted by ブクログ
よかった。多くの人に向けて文章を書きたいと思っていたので、見事にささった。
おもしろい、読みたいと思われる文や物語には、解釈がないのだと思った。今さらなのかもしれないけども。そこを混同していた。解釈は読む人がくわえるもの、書く人は描写をするか、誤解を生むような解釈の文章を書かなければいけない。
文章だけでなく、ビジネスやマーケティングへの示唆にも富んでると感じた。買いたいと思ってもらえるものは、きっぱりと分かるものではなく「なんかよくわからないもの」である。
そのわからなさに人は惹かれる。さらに話は広がって「経済」や「貨幣」についても言及。貨幣の価値や役割を学びたかったので勉強になった。物事のそのいちばん最初はどういう気持ちで始まったのか?を考えるという方法も面白い。
先生や教育論という切り口だが、「わくわくする」ことについて書かれた本のように感じた。
人によってまさに読みとることや胸にささるところのが違う本だと思う。
なるべく多くの人がいろいろ学べるように、方向や角度を変えて語っている。それぞれの「引っかかりポイント」が具体的で学術的で面白い。
子ども向けの語り口だけど、内容は大人向け。というか、内容が難しいのに無理に子ども向けに口当たりだけ直してるのがもったいない。そこだけ気持ち悪かった。最初は苦しかったが、我慢して読んでよかったと感じた。満点。
Posted by ブクログ
尊敬できるような先生に出会えないのは、先生が悪いのではなく、漫然とえらい先生の出現を待っている自分が悪いのだと内田センセイはおっしゃる。
それはまあ、そうかもしれない。
どんなに先生が素晴らしいことをおっしゃっても、聞く気のない人の耳にその言葉は届かない。
逆に先生が何の気なしに言ったことが、人生を変えることだってある(かもしれない)。
そもそも、万人向けの言葉の中に大切な言葉はない。
たった一人の自分のために言われた言葉だから価値があるのだ。
わかりやすくある必要はない。
この人の言う言葉がわかるのは自分だけだ!くらいの勘違いが、尊敬できる先生との出会いのきっかけになるのだそうだ。
恋愛しかり。
「わかりやすい=誰にでもわかる」よりも「自分にしかわからない良さ」が、ポイントなんだって。
”わからないけれど、何か心に響く。「たしかに、そうだ」と腑に落ちるのだけれど、どこがどう腑に落ちたのかをはっきりと言うことができない。
だから、繰り返し読む。
そういう文章が読者の中に強く深く浸透する文章なのです。”
この文章を読んだとき、なぜ村上春樹が人気あるのかわかった気がしました。
私はわからないうえに腑に落ちないから、村上春樹にハマれないんだということも。
ところで「反面教師」ってことば、中国の文化大革命の頃の用語なんですって。
「資本主義に毒された反革命的な先生」という意味だったそうです。
単純に「ああいう人になってはいけない」ような人ってことではないんですね。
勉強になりました。
Posted by ブクログ
全体としてはなんだかよく分からないような気がするけど、それさえも術中のようで誤解できたんじゃないかと思います。
内容は面白いの一言でこれ以上言うことはないのですが、個人的にはこんなに話しかけるような書き方(悪く言うとものすごく内容に関係ない文が多い)さえも狙っているのではないかと思わずにいられませんでした。(本の中でトイレ休憩とかコーヒー休憩入れる人見たことないです!)
それも含めてこの本で言いたい事が表れているのは素直にすごいと思います。(少なくとも自分はそう誤読させてもらいました。)
感想は書けるけど、自分で読んだ方が早い気がします。