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Posted by ブクログ
集英社文庫のナツイチ、2008夏の一冊に選ばれていました。
集英社のWEBには、BOOKNAVI 書籍試し読みのサイトがあり、
見出しの1ページ程度の本文が掲載されています。
神田川を17歳の瑞江が通っていく。
弟の平左衛門は家に残っている。
そんな出だしが分かる。
家ではないものはなんだろう。
Posted by ブクログ
「御殿奉公」もの。ちなみに藩主も正妻も出てきません。舞台が江戸屋敷なのに藩主なんか国元で死んじゃうからー。
なんと、大名の江戸屋敷にも、大奥同様に男子禁制の奥御殿が存在したとは。考えてみれば、藩主は参勤交代で1年おきに留守なわけで、そこに男が出入りするとややこしくなるわな、そりゃあな。
解説の杉江松恋は「ゴシック・ロマンス・ジャポネスク」なんて茶化してますが、いやいや、真相に直前でようやく気付いた私は、大概な大うつけ。なんか沢之丞サイドが煮え切らないなあとは思っていたけど。
個人的には、前作『非道行ずべからず』で荻野沢之丞を贔屓としたもんで、微妙に活躍しないのが残念だったけど、主人公の実の父親とは!実は良い役回りだったじゃないの!こうなったら第3作も読まずにいられないわー。もう、松井今朝子の思惑にどハマり(笑)
……あ、でもコレを先に読んでたら、笹岡の娘が実は沢之丞の実子であるってわかってて『非道、行ずべからず』を読めたわけで、そういう楽しみ方ができなかったのは残念だったかも……再読するか?
サラッと杉江松恋がバラしてますが、松井今朝子の実家は祇園の老舗料理屋で、祖母が初世中村鴈治郎の娘だそう。
ひとつ「あれれ?」なのは。
おたけに毒を調達させたのは貞徳院なの?んじゃ、あの濡れ場って、真幸とじゃなかんたんだ…??でもおたけって、上屋敷を出られないんでは??