あらすじ
\『言語学バーリ・トゥード』『世にもあいまいなことばの秘密』著者/
言葉に愛されなかった言語学者が、徒手空拳で悪戦苦闘!
言葉への解像度の高さから、普通のひとよりも
日常のなかで「つまづく」ことが多い日々をつづる新感覚エッセイ集。
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お化けのように存在するかどうかかも分からない抽象的なものが怖くなったのは、たぶん小学校に上がった後のことだ。それ以前は、もっと具体的なものが怖かったように思う。記憶に残っているのは、四歳ぐらいの頃、歌番組で沢田研二さんが素肌にスパンコールをちりばめたように見える衣装で歌っているのを見て、怖くて泣きそうになったことだ。また、デビュー当時の桑田佳祐さんが所狭しとステージを暴れ回るのにも怯えていた。たぶん、人間の肌にキラキラした粒がくっついている状況や、自分に予測できない動きをする人を見て、本能的に「異常だ」と感じたのだろう。
――「こわいCM」より
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感情タグBEST3
Posted by ブクログ
言語学を専門としている著者の本なので、難しいかと思ったがとても読みやすかった。
特に考えていないような事柄も言語化されていて、なるほどとなった。
あとがきで書かれていた文章のどこかにちょっと言いたくなる豆知識を入れるにまんまとハマってしまった。
蚊にタピられたは確かに人に言いたくなる。
Posted by ブクログ
最初の話題が、「怖いCM」
川添愛さんは、ロート製薬のCM「ローオト・ロオト・ローオトー」がなぜか怖かったという。
私にとって怖いCMといえば、武田薬品工業だ。
ウルトラQという番組のスポンサーで、「タケダ・タケダ・タケダー」というやつ。
ウルトラQの不気味なオープニングと一体化していて、怖いというイメージが染みついていた。
ちなみに、ロート製薬のCMは武田薬品工業のCMに似ているが、川添愛さんが両者を混同したわけでもなさそう。
言語にかんする話題も頻繁に出てくるが、なるほどと思ったのが、
・日本語の「おじさん」、英語では?
英語には、中年男性一般を指して言う「おじさん」という言葉がないようだ。
しいて言うなら gentleman らしいが、「おじさん」の持つくだけた感じはない。
逆に考えると、英語の "I" を日本語にする時、翻訳家は苦労しているのだろう。
日本語の一人称は「私」「あたい」「俺」「僕」「おいら」「うち」など、表現方法が沢山あるからね。
時々プロレスの話題が出てくるのも良い。
ひとりでプロレスを見に行くのが凄いと思った。
川添愛さんのエッセイは面白いし読み易い。
Posted by ブクログ
帯文が「思考回路のクセが強い」とあったけど、わりとすんなり理解できる思考回路だと思った。エッセイは苦手分類だけど、完読。「勉強嫌いの処方箋」「判断を助けるもの」が印象的