あらすじ
国内需要が減る一方の状況で、日本企業は海外市場の開拓を加速させている。とくにこれまで手付かずに近かったASEANや中東、ブラジルなどの新興国市場で、韓国、中国や欧米企業とのガチンコ勝負が熾烈を極めている。国際的な企業戦争を勝ち抜く上で、どのような営業活動を行なうべきか、戦略立案のヒントは何か。ソニー創業者である盛田昭夫氏は、かつて、「安かろう、悪かろう」と言われた日本製品を未開拓のアメリカ市場に売り込み、大成功を収めた。本書で綴られる、盛田氏自身の「一筋縄ではない新市場の開拓ものがたり」は、世界の最前線で闘う日本人ビジネスマンに、大きな勇気と知恵を授けてくれるだろう。戦後を代表する名経営者による唯一の「自伝的ビジネス戦略論」の書。
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Posted by ブクログ
旧版を読みました。凄い歩みであることにつきます。技術にしても、行動力にしても生半可なものではありませんでした。出自も実は凄くてびっくりです。
そんな内容の回顧録なので、密度が濃過ぎです。読み切るのにかなりの時間を要しましたが、満足です。
Posted by ブクログ
グローバル人材とは、こういう人を言うのだとわかる作品。相手におもねることなく自分の考えを謙虚な姿勢で大胆に主張できる人材。若かりし頃から海外で戦ってきたからこそ日本の良さも悪さもわかるのだ。こうした人材が生まれたのは、戦後の何もなく、やらざるを得ない環境の影響が大きかったのではないか。多くの人材が輩出された明治維新期が重なった。先日、先輩と飲んでいて当社の働き方は公務員的という話があった。残念だが概ね賛成せざるを得ない。安定したビジネスモデルがあり、それなりのキャッシュが入ることは素晴らしいが先人の遺産で食っている自分は何なのだろう。そんな思いがふつふつと湧いてくる。